マクミラン・ライフルは、ストックで有名なマクミラン社の兄弟会社であるマクブロス社で造られていました。マクブロス社は、米国のカスタムライフル銃メーカーとしては最も規模が大きく、最新のNCマシーン等有数の設備を誇り、50口径ライフルまで100%自社製造の実績がある会社です。
また、Lazzeroni、Evolution等カスタムライフル銃のOEM生産でも有名です。
マクミラン・ライフルの造りはネシカに近く、表面処理も均一で常に綺麗な仕上がりが特徴です。
ボルト開閉の操作感もネシカに近く、しっとりした感じで、またピラーベディングされたストックとの隙間も無くきれいに仕上げされています。
機関部はRemingtonと同じ基本構造ですが、100%NCマシーンで自社製造される優秀な工作精度と仕上がりが特徴でJewellトリガーやスコープベースは全てRemington用が使用可能です。
尚、エキストラクターはRemingtonタイプではなく強力なSAKOタイプになっています。また、レシーバーはステンレス製、ボルトは4340鋼を素材とし全てスパイラル付きが標準です。
Boltハンドルは一体加工ではありませんが、収まりの良い形状で極めて強力に取り付けられていて、叩いても、レミントンのように外れる事はありません。
機関部等の仕上げはマットブラックのテフロンコーティングで、ボルトは窒化処理され特有の鈍いグレー仕上げになっています。そしてレシーバー、ボルト、フロアープレート、等には通しナンバーの打刻があります。
以上の通り高品質な造りが特徴ですが、残念ながら最近の情報では、マクブロス社ではハンターシリーズの生産が終了したようです。製造コストが高いのが原因のようで、2009年頃をメドに、新しいハンターシリーズを発売するようですが大幅に製造コストを削減した低価格の新製品になるかもしれません。
今回ご照会する高品質の現行ハンターモデルは将来貴重な存在となる可能性が充分にあります。 |