不況の時こそ、ビジネスチャンス - コーヒーブレイク

2003年 2月 4日 築地
更新 2003年 2月 6日 築地
更新 2003年 3月 6日 築地

何処の会社もそうかも知れませんが、昨年は非道い年でした。

当社の売り上げも一昨年と比較して30%ものダウンです。当社の売り上げは毎年順調に伸びていましたので、つい安心してしまいました。
一昨年は7月の夏のセール時だけで、1ヶ月で5000万円以上の売り上げを上げました。
5000万円と言うと、小さな銃砲店なら1年分売り上げです、いや中堅どころでも1年分の売り上げに相当するかも知れません。
5000万円の売り上げと言うと、たった2名(当時)でやっている当社にとっては、私は朝から晩まで譲渡承諾書を書きまくり、請求書を作りまくる毎日です。来年はもっと忙しいだろうと考え1名社員を追加したら今度は逆に30%もの売り上げダウンです。
公認会計士とか、税理士の先生方に相談しますと、売り上げが落ちたら在庫を減らして、適正在庫でビジネスをするようにアドバイスを受けますが、それはあくまでもその人達の常識であって、ビジネスを大きくするには私は逆だと考えています。
今みたいに不況の時は、お客様から問い合わせの電話を頂いても、お客様自身は、在庫がないと言われたら、買わないでおこうと、なんて考えて電話される場合も少なくないと思います。
ですから、電話で在庫の引き合いが来ても、すみません、在庫はありませんがすぐに入荷しますから、なんて答えようものなら、 "良かった、これで買わないぞ" と改めて決心されてしまいます。

ところが、当社の場合カタログに掲載しているものはほとんど在庫がありますから、電話で在庫の照会を頂いても、"ハイッ、在庫あります! 書類を作りますか?"とお聞きしますと、一瞬お客様側に、"タメ"がありますね。
"あっ、掴まっちゃった!"と言う感覚でしょうか。

在庫が無ければ堂々と断れたのに、在庫が在った為に買う羽目になったと言うことです。
この様に、不況の時こそ、お客様が迷っている時にこそ、在庫の有無が売り上げを決定付けます。特に不況の時は同業者がどんどん在庫を減らしますから、逆に在庫の在る方はビジネスチャンスが広がります、誰だってわざわざ在庫の無いところに注文はしませんよ、ましてや、値段が高かったら尚更です。

私は売り上げの分析と将来予測をコンピューターで判断していますが、今年の売り上げは昨年度より30%アップすると見ています、私の予測はほとんど間違い在りません。
但し、当社に充分な在庫があり、同業者には充分な在庫がないと見た場合です。
当社の中古銃オークションを見ていますと、お客様の動向がよく見えます、過日開示したミロクのSP-6は私の予想を裏切り、開示価格の20万円から全く上昇しませんでした。150万円位した銃ですよ。結局20万円の値段を付けたお客様が居られましたので、何とか落札は出来ましたが、散々な評価だと思います。それと比べますと、中古のベレッタ682が22万円と言う値段で落札されています。当社の定価で30万円しないのですよ。しかも現在流通しているモデルではなく、その一つ前のモデルなのにですよ。
SKB如きは、2月3日の今日現在値段すら付いていないと言うテイタラクです。
オリンピックで使われない銃と言うのは、エンドユーザーではこういう評価なのです。

この辺の事実は、メーカー、販売店、よくよく認識して頂きたいことです。
ミロクもSKBも確かに良くできているとは思います、でもエンドユーザーからは魅力的な銃とは思われていないと言うことです。
全く使用頻度が同じな銃で、ミロクの銃と、SKBとペラッチ、それぞれ同じ価格帯の銃をオークションにかけたら面白いと思います。私はダントツでペラッチが高い値段を付けると断言します。
逆の言い方をしますと、銃砲店の推奨で買ったミロクは、SKBは、中古で出すと二束三文と言う評価になると言うことです。
嘘だと思われるなら、それらの銃を購入した銃砲店に買い取って貰えばわかります。
恐らく、"ギャッ"と言われるような値段しか提示して貰えないはずです。

最近のお客様は、昔ほど情報に無知ではありません。よく、銃砲店で最近は新しいお客が居なくて、なんて泣き言を聞く事がありますが、当社のお客様は比較的初めての方が多く見えます。しかも今までカタログも配布したことのなり一見さんのお客様です。
で、どういう伝手で当社をお知りになったかと言うと、ほとんどの方がインターネットです。インターネットで検索すれば、当社のHPは更新が多いし、アクセス件数も多いので簡単に検索出来ますし、価格を比較すれば当社の値段は格安です、それで新規のお客様が多いのです。

ですから業界全体で見て決して新規のお客様が減少している訳ではありません。
しかしながら従来通りの"待ちの"ビジネスでは、新規のお客様が来るわけ在りません。
インターネットを個々の銃砲店で対応するのは大変かも知れません、そのためには、メーカー、あるいは銃砲商組合が率先してインターネットHPを開設して、それぞれの銃砲店の情報や、その他の情報を開示しなければならないのですが、はっきり言って現状ではチョット頼りにならないですね。これでは当社にガンガン食われっぱなしです。関係者の方々は是非とも業界の為に頑張ってください。信じられない事ですが最大手のミロクのHPすら無いでしょう。もう一つ、HPは広告媒体では無いと言うことです、勿論広告媒体としての側面も在りますが、基本的には情報開示メディアと言う風に私は認識しています。

ホームページで、こんなの売っていま~す、なんてレベルの書き込みがあっても、それが激安ならともかく、当たり前の値段で売っているものは見向きもされません、インターネット創世記の頃は、ホームページさえ開設すればどんどん注文が舞い込むなんて迷信がありましたが、インターネットは如何に情報を開示していくか、それがポイントです。
勿論、銃を買って貰うには一番安い値段を提示するしかありません。
値段の提示と言うことに関しては、2番手は必要ありません。注文は1番手にしか行かないのです。ですから一番安い値段を提示しない限り、この世界では生き残れないのです。
当社は町中の一等地に居を構えているわけではありません、社員も私を入れて僅か3名、装弾の取り扱いもありません、そうしたマイナス要因を抱えても年間1200丁のの銃を販売して、売上高も多分日本一でしょう。

この不況の時にこそ当社はさらに銃の在庫を抱えて、一気呵成に駆け上がります。


更新 2003年 2月 6日

読者の感想

先日レミントンをオークションで落札したものです。これがはじめての、銃砲所持になるわけですが、そもそも「良し、一つ挑戦してみようか!」と思ったきっかけは、たまたまこのホームページを去年の8月に見つけたことでした。それから、いろいろほかの銃砲店のホームページも調べました。しかし、コラムに書かれていることもありますが、だいたいあまり更新もしていません。

 なにより、販売している人の人となりが見えにくいですね。私みたいに周りに相談する人もいない状況の人は、果たしてそういうところが頼りになるのかどうか心配です。そして、具体的な警察との対応などに関してこのホームページが一番しっかりと書かれていることが大変参考になりました。わたくしの住んでいるところは関東のようになかなかすんなりとは行きませんでした。いろいろと「おかしいのでは?」と思われることを警察に要求されながら、このホームページで教えていただいたことを参考にしてきました。

 そして、どうしてもうまくいかないときは、最後は「築地さんに相談しよう。」と、いわば「心の支え」でもありました。
そして、中古の銃では、ただ安いだけならほかにもほかのホームページでもありました。しかし、どうしても筑地さんから買おうと思っていました。そうでないと、何となく義理を欠くような気がしました。
また、何かあったときも一番頼りになるだろうと思ったからです。(これは、ひとえに築地さんの努力のたまものか、あるいは、思うつぼなのか...)今ようやく銃砲所持にこぎ着けそうですが、これはひとえにこのホームページがあってこそ可能だったと思っています。


更新 2003年 3月 6日

以下の感想文が読者の方から寄せられました。

この感想文の通り、企業努力、あるいは対応策をとっていない銃砲店は私を毒蛇の様に毛嫌いしているでしょうね。
しかしながら毛嫌いしているところは逆に安心です、毛嫌いしている分、全く対応策が無いことがはっきりしていますからね。

ですから真実を知っているお客様は口には出さないまでもその銃砲店を内心馬鹿にしているはずです。
真実を知らないお客様も、真実を知った瞬間、その銃砲店を軽蔑するでしょうね。
不幸にして高い商品を掴まされたお客様は詐欺に遭ったような気分になるかも知れません。
感想文に書かれた銃砲店の泣き言は虚飾と虚偽である事はユーザーの方が一番ご存じですが、内容が面白いので感想文はあえて訂正せずにそのまま開示します。

この銃砲店のように私の事をボロクソに言っている間は全く問題有りません、脅威にもなりません。なぜならば全く対応策をとっていないからです。私が警戒するのは、これと逆のパターンです、私と同じ路線を歩もうと考える人は将来的には私のライバルになる可能性が大です。

しかしながら、残念ながらと言うべきか、ありがたい事にと言うべきか、現在のところ具体的な脅威は全くありません。
当社では毎日相当数の新規のお客様から注文があります、インターネットのおかげで一見さんのお客様が半分以上です。
政府の輸入統計から計算すると、日本に輸入される銃の30%は当社が扱っていることになります。
実を言うと、当社は年間1200丁を販売しています。これこそ多くのユーザーから支持されている何よりの証拠です。

同業者のひんしゅくを買う事を恐れずに告白しますと、当社の先月の同月比売り上げは過去最高でした。
この様に、不況の時ほどビックなビジネスチャンスなのです。

以下、読者の感想文です。

先日某県内の銃砲店でこんな話を耳にしました。

1.FEGSで販売した銃は、銃番号を登録してあるので、メーカーでも修理しない。
2.FEGSは、国内ディーラーを経由していなから安いが、どの銃砲店に行っても修理は拒否される。
3.FEGSは、販売だけで修理は受け付けない。売り切りだから安い。
4.銃砲店で販売しているスポーツガン紙の銃砲店一覧表にFEGSが記載されているが、黒マジックで塗りつぶして販売している。(実際に塗りつぶされているのを見ました)
5.銃砲店が警察に提出した廃銃を集めて、米国海兵隊相手に販売している。

こんな話がまかり通っているに腹立たしく思いました。
ずいぶん話が曲がってますよね!
自分たち(銃砲店)では、なにも企業努力せず、商社の言いなりになって
FEGSだけ目のカタキにしています。
こんな銃砲店とは付き合いたくなくなりました。

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