リューポルド CQ/T 1倍~3倍 - 商品紹介の中でのミニ説明

2002年 6月 1日 築地

今年のショットショーで初めて現物を見たが、実際に現物を見ないとこのスコープの本当の良さは解らないかも知れない。何しろ当社での販売価格は¥155,400である。

全体図
全体図
外箱
外箱

この手のスコープとしては法外な値段に思われるかも知れないが、覗いてみると瞬時にその価値を解ってもらえるかも知れない。
何しろ、覗いただけで、レンズには相当なコストをかけていることは容易に察しが付く、先ずはレンズの解像力が格段に優れていることである、それに明るい! 
これだけのレンズを作るとなるとレンズの素材もさることながら、なんと言っても磨きが徹底していると言うことなのであろう。
玩具に使うような低倍率のスコープ等、数千円で売られている、高くても1~2万円と言うところである、低倍率は安いから良い物が作れない、良い物が無いから敬遠される、従来の低倍率スコープはこうしたイメージが強かったため、低倍率スコープはどうしても偏見の目で見がちであった。私自身低倍率の物は良い物が作れないのでは等と勝手に思っていた。
その常識を打ち砕いたのがこのリューポルドCQ/Tなのである。

照度調整ダイヤル
照度調整ダイヤル

裏の事情は知らないので何とも言えないが、このスコープは一般に発売される前に、米軍の特殊部隊で採用が確定していた位なので、最初から軍隊向けに開発された製品なのだろう。軍用として開発されたのならコストは二の次で何よりも性能第一と言う事になる。
そういう事で有れば\155,400という値段は性能から考えて当然の価格と言うことになる。

このスコープを取り付けてみると解るのだが、このスコープは最初から両眼照準で狙うことを想定して設計されている、従って倍率は1倍~3倍であるが、言うまでもなく1倍で使うのが一番使いやすい。レンズの明るさも裸眼と同じ明るさなので両眼照準しても何の違和感もない。近距離射撃には最適なスコープである。
レンズの良さや、使い勝手の良さはなんと言っても現物を覗かないと解らないのであるが、このスコープを覗いた状態をカメラで撮影してあるのでご覧頂きたい。

両眼照準
両眼照準

カメラのレンズで撮影した画像なので、スコープの周辺がゆがんで見えるが現実にはこの様なゆがみは全くない、リチクルは黒いサークルである。サークルの中心にドットがあるが、このリチクルは、昼間は黒くなり、周りが暗くなると黄色に明るく光るリチクルに変化するのである。黄色に光るのはバッテリーの力である、バッテリーは防水のバッテリーパックに収納した物をスコープ本体の下に収納するように作られている。

対物レンズ
対物レンズ
バッテリーパック
バッテリーパック
バッテリーパックを入れる
バッテリーパックを入れる
バッテリーパック 回転させてロック
バッテリーパック 回転させてロック

このスコープのボデーにはウエーバーベースと同じ形状をしたマウントベースの様な物があるが、これはM-16小銃に取り付けたときに、他のアタッチメントを取り付けるためのベースなのである。

多くのスコープがデュープレックス等のいわゆる+のリチクルを使用している、これはエッチング(腐食)加工を利用して小さな+を作り出してスコープの焦点の所に設置しているが、あまりにも細くて繊細な物なので、銃の反動などの影響を受けて切れることがある。
しかしながら、CQ/Tのサークルリチクルはガラスの上に写真撮影したサークルを焼き付けているのである、従ってこれが切断すると言うことは全く起こらない。
リチクルをガラスの上に印刷(写真撮影)するのは、コストとして割高になるのであるが、これはスコープの価格自体が割高なので理解できる。
スコープの内部は、いかなるスコープも艶消しの黒色で塗装されている、この塗装、非常にデリケートな物なので非常に剥離しやすいのである、この塗装が剥離するとその微細な粒がガラスリチクルの場合は表面に付着してしまうことがある、リューポルド社の話では、その艶消し塗装に特別な技術を用いて絶対に剥離しない塗装を施してあるので、ガラスのリチクルには剥離した塗装粉末は付着しないと断言している。

このリューポルド、CQ/T、当社で販売しているライフル銃の値段よりも高い値段であるが、買って損のない逸品である。

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