暗闇の中での射撃 - コーヒーブレイク

2001年 1月26日 築地

軍隊では、戦闘行為は必ずしも昼間に発生する訳ではない、同じく犯罪も必ずしも昼間に発生するわけではない、とすると、軍隊のスナイパーチーム、警察のスナイパーチームとも夜間狙撃を想定して訓練する必要があるのは当然の事である。
暗視装置が作られてすでに40年経過するが、初期の物と比べると装置の大きさは十分の一と最近の物は非常に小型化され価格も数百万円していた物が数十万円の単位まで安くなってきている、使用するバッテリーも単四2個と極めて省エネルギーで駆動するように改良されてきた。ナイトビジョンそのものは単なる暗視装置であり、ライフル銃の照準装置ではない、当然ナイトビジョンにはリテクルも弾着を調整する装置もない、これだけ見たのでは単なる暗闇の覗きでしかない、しかしこれにライフルスコープを組み合わせると夜間の暗視照準装置に変身する。

写真はナイツのSR-15の装着した夜間照準装置にユニットである、スコープはリューポルドのロングレンジスコープである、このスコープは300~1000ヤードまで簡単に照準調整する事が出来る、調整方法は上下左右のリテクルを調整して300ヤードで正照準に合わせる、照準が合ったら弾道調整のノブを300の目盛りの所に合わせる、後は射撃する距離に応じて、500ヤードなら500、800ヤードなら800にする事で簡単に弾道修正が出来るという優れものである。

ナイツSR-15 & 夜間照準装置
ナイツSR-15 & 夜間照準装置

308の場合使用弾頭は150GR、初速2900フィートで計算された、弾道通り正確に修正できるのである、308の他に223レミントン、300ウインチェスターマグナムなど、主に狙撃に使われる弾頭に合わせた3個のノブが付属で付いているので使用する弾頭に合わせて、ノブを組み替える事が出来る、これ以外の口径のためには任意の所にマーキングが付けられるブランクのノブも用意されている。

ナイト
ナイト
ナイト
ナイト

この弾道修正装置思いの外正確で、ほとんど狂いは起きない。実はこうした弾道修正装置付のスコープはここ3年くらいの間に民間に売られるようになってきた、昔からリューポルドで作っていたのであるが、主に軍隊向けで、民間には必要ないとリューポルド自身の自主規制で販売を自粛してきたのだが、最近ではスプリングフィールド、あるいはナイトフォースなどリテクルの中に弾道のドロップ量をマーキングしたスコープが販売されるようになり、リューポルドも自主規制の意味合いが薄れてきたので、自由販売に踏み切ったのである、長距離射撃をやるならば何と言ってもこのリューポルド、ロングレンジスコープが一番である。当社では13万円~15万円の価格で販売している。
このスコープの前にナイトビジョンを装置すると、夜間でもロングレンジスコープが見えるようになるのである、リューポルドのロングレンジスコープとナイトビジョンの組み合わせは最強の照準装置となる、最も日本では全く使い道はないが。

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