[正月のヒマツブシ(ペレット計測)]


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正月のヒマツブシ(ペレット計測)

2006年 1月 2日 とも


 

この年末年始はいかがお過ごしでしょうか?
年末の慌しさを忘れて年始は思いっきりダレようにも、ご家族の「邪魔!」という一言に居場所がなくなり仕方なく射撃場に行こうにも3日までは休業中、さりとて買物に行くにも軍資金となるボーナスは家族に奪取され…そういう方、案外多いのではないでしょうか?

ウチですか?
おかげさまで私のダンナは《正月休みはライフル弾のリローディング週間》という定例行事があります。北側の寒〜い小部屋にこもり暖房もつけず、トイレと食事以外は一歩も部屋から出ずに、ひたすらリローディングしまくっています。前に一度だけ「何でワザワザこんな時期に作るの?遊ぼうよ!」と聞いたら「この空気の乾燥した時に弾を作るとね、火薬が湿気らないからいいんだ!」と自慢げに答えてました。
ふぅ〜っん。よくわかんない。
で、コッソり作業を見たことがあります。なんとぉっ! 弾頭の重さを1発1発デジタルスケールで量り、その重量によって選りわけ、極端に軽い弾ははじく…。そういう細かい作業を延々と好き好んで続けているのだから、言っちゃなんだが気味悪い。それでいて「この作業によって当たるかどうかは…そんなに変わらないかなぁ?」だそうです。でも「ここまでやれば、撃つときの気持ちが違う!」とのこと。
ふぅ〜っん。そう。
そういえばダンナが以前、エアーライフル種目で国体選手になった時はもっとすごかったです。空気銃の弾の重さを(これまた1発1発)デジタルスケールで測量、そして、今度はデジタルノギスで弾の全長を測っておりました。
ツキアイキレナイヨ!
でも、そこまでエアー弾を突き詰めるには相応の理由があるらしいです。
「空気銃の場合、銃身交換によって命中精度を上げる事は不可能だから、弾の精度を上げるしかない。だから1発1発を測量することで、その弾が“いい弾か悪い弾か”を数字で判断することが出来るようになる」つまり、自分自身がセレクト弾を作る工程で、仮に製造ミスの弾が混ざっていたとしても排除できるため、気づかずに撃ってしまう“大外し”を防いでいるらしいのです。
ふぅ〜っん。切羽詰ってたのね。
とりあえず1種目は入賞したのだから、少しはダンナの理論も聞いてあげましょう。
でも、本当は「コンドルなら簡単に銃身交換できるよ」と教えてあげたい。

とはいうものの。
私の今年のお正月休みのマイ・ヒマツブシ・テーマが決まりました。


【ファーイーストに転がっていた空気銃の弾のデータ取り】

これは私の本当に個人的なヒマツブシなので、本当にヒマな方のみお付き合いください。急がしい方はチャッチャと読み飛ばしてください。逆に、興味が湧いてしまった方はご自身で測定してみてください。データ取りに準備するものは@デジタルスケール(2005年カタログ36ページに掲載)とAデジタルノギス(ミツトヨが良いらしいです、工具屋さんで売っています)です。
それから、ここで掲載するデータは参考値程度にしてくださいね。


【測定方法】
5.5mm弾の重量と全長を各ブランド別に10発ずつ、無作為抽出測定を行いました。

ダンナご愛用のデジタルスケールにつき、大雑把かつ不器用な私は絶対に貸してもらえません。なので、代わりにキッチリと1発1発、量ってもらいました。

しかしながら!
すみません、当社イチオシの《H&Nバラクーダマッチ》が在庫切れのため、バラクーダマッチのみ4.5mmのデータを掲載することになりますので、他種の弾とは明らかに数値が異なります。ご注意ください。
それから!
今現在、ファーイーストで販売している弾はH&Nのバラクーダシリーズのみです。それ以外の弾は偶然“使いかけ”が社内に転がっていただけですので「これが欲しい」と言われても、当社では取り扱っていないので無理です。ご準備できません。

【測定結果】
各ブランドごとのパッケージ写真、10発個々の測定(実測)データ、散布図、それから私見を書き込んであります。ちなみに、散布図は横軸が重さを、縦が長さを示します。つまり縦横軸の数が少ないブランドほど「弾にバラつきが少ない」ということです。
あまり時間をかけて作成しなかったので少々見づらいですが頑張って読んでください。

いかがでしたか?
このデータはあくまでも参考値としてください。空気銃の弾は生産ロットが変われば、ガラッと数値が変わってしまいます。だから実際のところ、自分の銃身との相性はやはり撃ってみないとわかりません。数値を目安にしても、その数値にふりまわされるようなことの無いようにしてください。最終的な判断はやはり自分の感性なのです。
つまり、この作業は「あきらかに数値の外れた弾を排除するための作業」と思ってください。

弾を計測しているときに、もし「あれっ??」と思う数値が出た場合、その弾をよお〜っく観察してみてください。すると、弾に大きなキズが付いていたり、スカート部分が変形している弾の可能性が非常に大きいです。変形した弾は絶対に当たりませんからねっ!

エラー原因となる弾を排除できれば、弾自体のレベルアップが可能です。そうすれば自分のスコアアップも可能(かもしれない?)です。

というわけで。
私のように、本当にヒマツブシに困っている方、今からお手持ちの弾をレベルアップさせてみませんか?


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