カクタス シュート参戦記 (2003年) - 海外遠征 (ベンチレスト射撃大会)

2003年 4月10日 築地
更新 2003年 4月14日 築地
更新 2003年 4月15日 築地
更新 2003年 5月 1日 築地

最近の新聞報道によると、イラク戦争開始の影響で航空会社の収益が大幅ダウンして大手の航空会社ですら倒産寸前の状態らしいですね。
私は、外国への大会参加は何時もユナイテッド航空を利用していますが、昨年の9月11日、ニューヨークのテロで客足が落ち込み、この航空会社昨年事実上の倒産をしました。
しかしながら現在も営業をしているのは、日本の民事再生法にあたるアメリカの法律のおかげで、債務を棚上げして日銭として入る航空運賃で最低限の支払いをして現在も凌いでいるのです。最低限のカスリとなる運賃収入は日銭で入るので過去の債務を棚上げすれば日常の営業は出来ると言うことらしいです。
しかしながら会社の健全経営のため、従業員の給料は20%カット、整備士組合は給料カットに抵抗したため、全員解雇して、再度20%ダウンの給料で再雇用すると言う荒療治をやってのけたようです、乗務員組合も20%カットを受け入れています。
とは言っても、ユナイテッドのパイロットの給料は相変わらずの高給で、70時間のフライトで、給料は2万5千ドル、アメリカ国内で順調に業績を伸ばしている、サウス、ウエスト航空のパイロットは90時間のフライトで、給料は1万5千ドルと言う状態なので高コストは誰の目から見ても明らかです。と、言いながらも他人の懐の心配などする必要は無いのですが、過去のユナイテッド航空は社員はおおらかで、私の好きな航空会社の一つであったのですが、その私の熱い思いに対して、私は思いっきり冷水を浴びさせられる事になります。

事の発端は、我々が持ち込むライフル銃に対して、超過料金をかけると言うとんでもない裏技を仕掛けて来たことにあります。数十年前に書かれたユナイテッドのレギュレーションに日本から持ち出すライフルは全部超過荷物として扱うと言う規則があるのです。しかしながら何処の航空会社にも、そんなトンカチな規則は無く、ユナイテッド自体に調べさせても、他の航空会社では超過料金を徴収していないと言う事実関係をユナイテッド自身が確認しています。そういう規約があっても、私たちは過去に何度もユナイテッドを利用してきて、一度も超過料金を徴収されたことがありません。それは当たり前でそんなことをしたらユナイテッド航空なんか使うわけがありません。驚いたことにその規約、外国の場合は問題ありませんのに、日本国から出入国する場合にだけに特別に加算すると言う信じられない代物です。しかも猟銃は駄目だが拳銃はOKと言う、どこの馬鹿が作ったレギュレーションか知りませんが、その規約が亡霊の如く生きていたのです。

チェックインカウンターでいつもの様にチェックインを済ませ、搭乗口に向かおうとしたら、ライフル銃ですからエクセスチャージがかかりますと言うではありませんか、¥500か¥1000か知りませんけれど、ここは太っ腹な所を見せましょうと、お幾らですか? と聞いたら。
片道¥21,000、往復で¥42,000ですと言うではありませんか、私は大会参加者全員7名分だと考えた、それでも充分高いのですが、全員でですかと念のために聞いたら、そうすると、な、な、な、な、何とおおおおおお~ お一人様です、と言うではないですか!
何!!!!!!、思わず私は聞き返しました。
普段穏和な私ですが、気が動転して、折角のルックスも夜叉の如くなっていたに違いありません、また驚きのあまり、私の肛門の皺は瞬時にのびでツヤツヤになっていた筈です。
本来ならば従業員の高賃金のカットで会社を運営しなければなりませんのに、この航空会社は、お客にとんでもない裏技をかけてきたのです。
¥42,000と言うと、他の航空会社ならアメリカ往復出来る値段です。値段の高いユナイテッドの航空運賃ですら、我々の購入した正規運賃でアメリカ往復¥78,000ですから、如何に別料金¥42,000と言う料金が暴利かお解り頂けるでしょうか。
銃に対して別料金を加算する根拠は実は何もないのである、別の飛行機をチャーターして銃だけ運ぶと言うのならばまだしも、サーフボードよりも小さく、ケースを入れるとせいぜいスキー程度の大きさでしかありません。物に別料金を徴収しなければならない根拠などあるわけがありません。勿論荷物も銃を入れて2個におさめています。
それでも、私は普段の穏和さを失わないように、殊更穏やかに・・・・・
今まで徴収されたことは一度もないのですが?
他の航空会社でも徴収していないのですが?
こうした事実を理路整然と述べても、金を払わなきゃ荷物を載せないと言う一点張りである、驚いたことに拳銃なら無料ですと言う始末です。
何でもレギュレーションにはそうなっているらしいです。
ひょっとしてこれって逆さまじゃないのでしょうか? 
日本は猟銃はOKですが、拳銃は駄目でしょう。これが日本だけに特別に決められたれ特別のレギュレーションのなりますと誰が考えても逆ですよね。
このレギュレーションは、ユナイテッド航空のアメリカの本社でアメリカ人が決めたレギュレーションですから間違ったんでは無いでしょうか?
まともな日本人から見ればこれって逆でしょう! ねえ皆さん!そう思いません????
拳銃は無料預かりですが、許可を受けたライフルは別料金だと私は訳がわからなくなって来てしまいました。まるで、北朝鮮か歌舞伎町の暴力バーに舞い込んだような気分です。キャンセルすればすでに支払い済みの¥78,000が逆にユナイテッドに丸儲けになる事になり、泣く泣くと言いますか、相手の言い分を聞くしか他に選択肢が無くなったのです。
スカ太郎みたいな社員に案内され、料金カウンターに行って、興奮で震える手でクレジットカードを差し出しました。私は真面目そうな女性社員に、あなた、こんな事をしているとユナイテッドは本当に倒産しますよ!と話しかけました。
女性は悲しそうな顔をして、突然立ち上がり、キットした目で私を見返しますと、「もう一度聞いてきます」と言って小走りでスカ太郎のもとに駆けつけました、少しして、力無く肩を落としてかえって来た女性社員は「申し訳ありません」と深々頭を下げました。この女性社員の一言で、まだほんの少しだけこの会社に最後の良心が残っているなと感じました。

結果的にユナイテッド航空は、レギュレーションに書かれた裏技を駆使し、何の営業努力、何の企業努力もせず、またお客に対して何の追加サービスもすることなく、まんまと¥264,000を只でパクッたのです。ヤー公顔負けのパクリ技ではありませんか。
世界の翼、アメリカの誇り、ユナイテッド航空も、こうしたせこいパクリをやるようになったらお終いですね。ユナイテッドにとっては、我々からパクッた金額は、本当に僅かな取るに足らない金額ですのに、しかしながら我々の脳裏にはしっかりとユナイテッドのパクリ技が刷り込まれましたからね。この屈辱は絶対忘れません!

憤懣やるかたないと言う気分のまま、サンフランシスコで入国手続きを済ませ、フェニックスに着いて荷物を受け取ってさらに驚愕した!我々のスーツケースの鍵が壊されているのです。しかもスーツケースの中は強盗に遭った後の様に引っかき回されています。
後でアメリカのユナイテッド関係者に聞いてみますと、何でもユナイテッドではスーツケースには施錠をしないで預けないといけないらしいです。
鍵をしているスーツケースは検査のために全部鍵を壊してでも開けるのだそうです。
しかしながらこうした肝心な事の説明は日本のカウンターでは一言もコメントはありません! 昔のユナイテッドの良き時代は完全に過ぎ去り、現在の社員達によき時代の対応を求めるのは最早不可能と言う所まで来ているようです。

不愉快なユナイテッドの体験を早く忘れ、頭のスイッチを射撃大会に切り替えます。
今回の大会参加者は7名の参会者がありました。年々増加しています。
奈良県から井上氏、竹本氏、神奈川県から川村氏、長野県から石田氏、秋田県から加藤氏、高橋氏、そして私もツアーコンダクター、運転手、雑用、通訳をかねて選手として参加しました。皆さんの為にやっていない仕事はポン引きくらいの物です。
本当はその仕事をお願いしたかったと竹本さんが不埒な事を申しておりました。
普通なら国際的な射撃大会に参加という事になりますと、何回も選抜を繰り返し、おおよそ1年がかりで選手を選出するのが普通ですが、我々ベンチレスト射撃協会では、手を挙げた人は誰でも参加できると言う、懐の深いところを見せています。
その上、文部省から紐付きの補助金を得ている訳ではありませんので、「勝たなければ」と言う余計なプレッシャーもありません、その代わり「NHK」の取材もありませんがね。
射撃場はフエニックス郊外にあるベンアレー射撃場である、広大な国立公園の中に設置された射撃場で、ゲートを入ると最初にスモールボア射撃場があります。私は6年前世界選手権で初めてこの射撃場を訪問したとき、最初に見たこの場所こそがベンアレー射撃場であると思い、誰もベンチレストシューターが居ないのを怪訝に思い、拳銃の射撃練習をしていた警察官に聞いたら、ベンチレスト射撃場はまだまだこの奥にあると言うことで、私が見たスモールボア射撃場はあくまでも、極々この射撃場の一部でしかないことを思い知らされました。

ベンチレスト射撃場
ベンチレスト射撃場

ゲートから射撃場の道を進みますと、最初にスモールドア射撃場、1000mポジションシューテング射撃場、300mシルエット競技射撃場、トラップ、スキート射撃場等々、多くの射撃場がこの広大な敷地に点在していることが解かりました、我々の目指すベンチレスト射撃場はその広大な射撃場の一部に存在しているに過ぎなかったのです。
その広大な射撃場の中のベンチレスト射撃場の中の、ごく一部を画像でご覧下さい。
何となく奥の深さを感じ取って頂けるでしょうかね?

さて、射撃場に到着すると加藤さんがサンドバックにいきなり砂を詰めだしました、我々の持参する荷物は非常に多岐にわたりかつ重たいので、荷物の軽量化のためにサンドバックの中の砂を捨てて、皮袋だけを持参したのです。そして現場で砂を詰めて、大会が終わったらまた砂を捨てて帰ろうと言う作戦です。加藤さんの詰めている砂は、一見すると単なる、何処にでもある砂と勘違いされると思いますが、実はこれは本当の砂ではなく、工業用のサンドブラストに使う砂です。

普通に何処にでもある砂を使いますと、使用する間に砂の粒子が微細化し、サンドバックの縫い目から微細な粉末が永遠に噴き出して来ることになります。当社ではヘビーサンドという名称で金属粉の粉末を¥5,000で販売していますが、使い終わったらサンドバックの砂を捨てると言うことは、それなりにお金のかかる行為なのです。

砂入れ
砂入れ

さて、私は今回の大会のために特別注文のストールパンダを用意しました、機関部の右側にエジェクションポートがあるのがお解りでしょうか、通常のベンチレストライフルは、左側に装填口があり、そこから弾の装填と、薬莢の取り出しを行う、しかしこれでは頻繁に変化する風の影響を避けるために、タ、タ、タ、タ、と連続して射撃をするのに排莢の時間を取られるのです、そのため特別に注文した銃は左から装填して、右から排莢する特別注文銃の製造を1年前から依頼していたのです。銃床にも日の丸を書き込んで貰いました。

日の丸
日の丸

画像エジェクションポートをご覧下さい、こうした具合に左から装填して、撃った後は右側のエジェクションポートから排莢するのです。

エジェクションポート
エジェクションポート
エジェクト
エジェクト

排莢した薬莢はこうしてタオルを敷いて受け取ります。

注文時に日本の国旗という風に文書だけで注文しましたので、ひょっとして間違って北朝鮮の国旗でも間違って書かないか非常に心配していました。
北朝鮮の旗が間違って書かれていたら、私は今回の大会には参加しなかったに違いありません。この画像を撮影してくれたのは、私の友人、ターク高野氏です。
さて今回使用する弾もこの銃の薬室に合わせて特別にリロードした弾を使います。

画像を見て貰えればお解り頂けますが、薬莢のネックの周りを削り込んで居るのがお解り頂けるでしょうか? これは薬莢の内径の中心を基準に外径を削った跡です。何故薬莢の外周を削るかと言うと、実は薬莢のネックの厚さは必ずしも均等で無いからです。

ネックターニング
ネックターニング

肉眼で見ると同じ厚さに見えるが百分の数ミリ必ず偏芯しているのである、だからそのままでは弾頭は軸線から偏芯した状態で薬室に装填されます。百分の数ミリの偏芯でも、ベンチレスト射撃競技は100m先での0.1ミリ単位のグルーピングを競う射撃競技なのでその些細な誤差が勝敗を決める大きな要因となり得るのです。
この薬莢のネックを削る作業をネックターニングと言うが、言うまでもないがこの削り込んだ寸法で最初から薬室の寸法を決めていますので、薬莢を削り込んでもここの部分に寸法のマイナスは起きず、その為にネックの寸法が小さくても火薬ガスが吹き戻す事は無いのです。

日本選手がこの大会でチャンピオンになる可能性は極めて小さいですが、多くのアメリカ人達は我々の事を、ショッピングのチャンピオンと密かに呼んでいます。
会場には地元のブルーノのお店が出店していますが、アメリカ人たちは買い物と言ってもせいぜい1ドル程度の洗矢ブラシしか購入しませんが、引率した選手達はこの時とばかりに一気に買いに走るのです、何しろ雷管は1個2円、火薬は1ポンド2千円、こういう値段で売られているのでお金の価値が何倍にもなったように感じられるからです。
私の推測ですが、日本人選手達は今回の試合1日で100万円程度の買い物をしたことは間違いありません。

そういう環境の中で我々日本人は最も歓迎される人達なのです。

弾
スコープ
スコープ
銃身
銃身
火薬
火薬
銃床
銃床
店内風景
店内風景

射撃場の後ろではリローデングが行われています。
事前に弾を作り置きしないのは、射撃場の環境に応じて微妙に装弾を作り替えているからである、気圧、気温、湿度、そうした環境に応じて、火薬の種類、装填量、弾頭の重さ、形状、そうした物を微妙に組み合わせているからです。
どういう組み合わせがベストであるのでしょうか、その指標は存在しません。

この大会には黒人は一人も参加して居ないのですが、参加できない規則が在るわけではありません、なぜだか黒人の参加者は皆無ですね、その為と言っては黒人の人達にはなはだ失礼ですが、ここの射撃場にはみんな高価なリローデングの機械をおきっぱなしです。
どんなに高価な物を放置していても絶対に無くなることはありません。

リローデング
リローデング

ワトソン氏の手作りの弾頭を販売しているところで、私が居たらアメリカ人が来て、ワトソンさん居ないの? と聞くので今射撃中みたいですと私が言ったら、$100をテーブルの上に置いて、風で飛ばないように弾箱をのせて立ち去りました、彼は私も含めて誰もこの$100を盗まないことを知っているのです。普通のアメリカの社会では考えられない行為です。

射撃場の中は色々な風旗が乱立していますが、それは個人個人の射手が持ち込んだ物です。
大会が始まる前にそれぞれの射手は自分の風旗を設置します。

風旗立て
風旗立て

マッハ3以上の速度で飛翔する弾頭も、風の影響で微妙に流されます。
ウインドイフェクトと言うチャートをレストに取り付けている射手もいます。
一般の人が考えると3時方向から吹いてくる風があれば、弾頭は反対側の9時方向に流されると考えるでしょうが、弾頭は1分間に10万回転以上の速度で回転していますので、その影響の為に9時方向ではなく、少し上にホップするのである、従って流される方向は10時方向と言うことになるのです、前から来る風には12時方向に流され、後ろから吹く風には6時方向に落ちるのです。我々はそれらの風を読み、1発撃つ毎に狙点を微妙に変化させて撃っているのです。

ウインドイフェクト
ウインドイフェクト

5発の射撃を終了した後は、10回くらいブラシを通し、を浸したボアソルベントパッチを20回くらい通してカッパーファウリングを除去します。
命中精度の維持と、銃身寿命の為と言うことなのですが、未だに私にはこの効果が完全には理解できません。

クリーニング
クリーニング

同行した奈良の井上氏の話では、日本国内での射撃はクリーニングするのは射撃の後、ここでの射撃みたいに頻繁にすることはありません。それでも現在すでに5000発以上のの弾を撃ちながら命中精度の劣化はおきていないのです、多くのアメリカ人達は銃身を2000~3000発で交換しているのを考えますと、本当にクリーニングが銃身寿命に効果があるのかどうか今でも疑念は深まります。
命中精度と言うことに関して言うならば、すでに5000発以上の弾を消費している井上氏なのですが、その銃身で何と、第1日目の大会、100ヤード競技の第2射群目にいきなりトップ10に躍りでました、引き続き第3射群では第3位です。

井上さん
井上さん

このまま行けば優勝か、どんなに悪くてもトップ10に入り込めそうな快挙です。
このレベルは今まで日本選手が誰も到達したことのない最高峰の所です。
ところが第4群でいきなり我々の集う、100番台に落ちてきてしまいました。

どうやら井上氏は高所恐怖症らしく、あまり高いところに長時間滞在することに慣れて居ないらしいです。井上氏の話では、トップ10に入り込めば、お祝いにホッターズと言うお店で祝賀会をやろうと私が提案し、言うまでもありませんが勘定は井上氏に持って貰うことになると言ったため、「それなら外すしかない」と言う訳でその一言が効いたと言う事ですが、しかしながら本当の理由は現在にも不明です。
今後二度と高いところに登ることが無いであろう井上氏の為に、大会の優勝者のカップを持って居るところを画像として残してあげました。

虚像
虚像

言うまでもありませんが、これはあくまでも井上氏の家族向けの虚像画像です。
他の選手達にも虚像画像を撮影してあげようと思ったのですが、嘘がバレバレなので止めました。

店内1
店内1
店内2
店内2

画像はホッターズでの写真ですが、私は金髪のオネーチャンに寄られますと、目の焦点が会わなくなるのはどう私の習性らしいです。この画像を見て、金髪とイッパツなどと言う妄想は抱かないようにお願いします。
画像で私が指を1本立てているのは、イッパツではなくて、ピッチャー1本と言う注文なので改めて誤解の無いようにお願いします。
その夜は、オッパイが1つ、オッパイが2つ、オッパイが3つ、オッパイが4つ、等と数を数えて寝よう試みました、逆になんだか興奮して寝付けなくなりました。

うるうる
うるうる

寝不足の状態で2日目を迎えま
した。 この日も井上氏は、トップ10のグループに食い込みます、このままトップグループに居ると友達を無くすと思い、私も少しだけいつもより丁寧に撃ち込みました。
そうすると、どういう神の采配でしょう! 200ヤード競技の3射群に置いて私はトップに躍り出ました。私にすればカクタスシュート参加6年目の快挙です。

証拠
証拠

この原稿は冷静に、淡々と書いていますが、200ヤード競技の3射群でのトップと言うのは私に取ってはあまりにも出来すぎの事件です。
この事実を永遠に伝えるために当社HPのバナーを書き出したい気持ちで一杯です。
バナー広告は兎も角、この事実は人に嫌がられても今後何年でも語り告ごうと思います。
射撃場で「話したっけな~ 30年前カクタスシュートで俺がトップを引いたの」なんて貴方に言っても嫌がらずに聞いてくださいね! そして「えっ凄いですね」と必ず驚いてくださいね。

今回の大会では初参加の長野県の石田さんです。
この方は初めての参加なので、何事も体験と言う感じで参加されました。
最初の日の1射群で、「射撃はどうでしたか?」と聞いたら、1発だけ的に入り、後は弾痕不明ですと力を落とされている、ベンチレスト射撃競技では5発弾痕をミリ単位でまとめ無ければならない、その中で弾痕不明と言うのは致命的な取り返しの効かないミスです。

氏は、何事も経験ですからと落ち着いて話して居られましたが、後で回収された標的が開示されたので解ったのですが、なんと5発の弾痕はみんな1つ穴に入って居たのです。
石田さんは5発撃ったのに弾痕が1つしかありませんので、4発の弾は弾痕不明と勝手に思いこんで居たのです、当人の思惑と違い思いがけない成績になりました。
勿論記念の標的はちゃんと日本にお持ち帰りになりました。
家族からは相手にされないでしょうが、当人は額に入れて毎日拝みたい状態かも知れませんが間違ってもご家族に強要しないようにお願いします。

石田さん
石田さん

前回の大会で驚異的な記録を達成し、地元新聞にも記事を書かれた加藤さん、今回は奮いませんでした、同郷の高橋さんを引率されて来られたのですが、高橋さんが到着当日風を引かれ、高橋さんが「医者に行きたい」と言われたため、真夜中にタクシーを手配し、大病院で診療を受けさせ、24時間営業の薬屋で薬を買い与え、ホテルに帰ったのが深夜の2時ですから当日は疲労困憊という状況だったのです。
目の焦点が合わず、スカ太郎の様な表情になっているのはそのせいで、決して自顔でないことを加藤さんの名誉のために付け加えておきます。

加藤さん
加藤さん

この日のデイナーは、GUN誌のライターとして、そしてガンスミスとして著名なターク高野氏を呼んでシーフードで盛り上がりました。タークしも大会選手として参加しています。写真に加藤さんと高橋さんが写っていないのは、このとき病院に居たからで、私が映っていないのは写真撮影をしているからです。

デナー
デナー

翌日は病欠していた高橋さんが参加されました。
シャカリキになってクリーニングをしているのが高橋さん、付きっきりでお世話をしているのが加藤さんです。加藤さん本当にご苦労様でした。

高橋さん
高橋さん
記念撮影 1
記念撮影 1
記念撮影 2
記念撮影 2

全ての競技を終え、日本選手全員とターク高野氏と記念撮影しました。
この画像は、川村氏の一言でタークが引いている、そして普段は笑顔の少ない高橋さんが大爆笑している写真ですが、皆さんで勝手の思いつくせりふを書いて遊んでください。
私が映っていないのは私がカメラマンだからです。
しかし今回の日本選手団のヒーロー(当然ですが私の事です)が居ないのもおかしな話なので、私の代わり加藤さんに撮影をお願いしました、私の顔が何となく偉そうにしているのは、やはりトップを引いたせいでしょうね。
画像を見て解ったのですが、川村さんはタークのお尻をまさぐり、タークは屁をこいて体をねじり必死にその手から逃げようとしてるのも解ります。

大会にはネシカの社員達も沢山参加しており、社長のマイケルとも1年ぶりに再会しました、私は300WSMのタクチカルライフルを2丁注文しました。
スコープ無しですので販売価格は¥900,000の予定です。この値段を考えるとえらい高い銃に見えると思いますが、機関部と、ボルト自体を大きなブロックから放電加工と、放電ワイヤーカット技術で切り出して作っていますので、想像を絶する化工時間と、膨大な費用がかかります。工業技術に精通している人間から見れば、¥900,000はむしろ安すぎる値段です。現物を見ると、現在考えられる最高の技術水準の銃です。銃身はハート、6本フルート、特殊表面処理(私には何か解らないのです)、弾倉交換式機関部、等々の当社の特注品です。

何とか夏のセールまで間に合えば良いのですがね。
この銃、品物が到着する前に売約済みになる可能性が在りますので、現物を見てから購入しようと言うお客様は取り敢えず、予約だけは入れておいてください。
予約と言っても現物を見た後のキャンセルは自由です、予約しても予約金は不要です。
せっかく買う決心をしても、入荷前に売約済みではあまりにも情けないですからね。
その為の予約です、お気軽にお申し出下さい。


更新 2003年 4月14日

カクタスシュート参戦記を読んだ読者の方からメールを頂きましたので開示します。
どうやら、私はユナイテッドの社員にはめられたようです。
何故そういうことになったかと言いますと、驚いたことにユナイテッドの社員、予約受付係、ユナイテッド航空受付カウンター、スパーバーザーと名乗る馬鹿、いずれもローマ字程度なら読めるのでしょうが英語力はからっきし駄目なのです。
私はてっきり、ユナイテッドの社員は全員学校を出ている人達だと誤った先入観で見ていました。
私より英語が出来なかったとは考えもしませんでした。
受付カウンターでは英語のマニアルとやらを見せてくれず、日本語での対応だったのでまんまと騙されました。
私のように、聖人の如くそもそも人を疑うことを知らない人間は、ユナイテッドの様な詐欺師集団にとっては赤子の手をねじるごとくと言うことでしょう。

以下、読者の方からお送り頂いたメールをご紹介します。


築地さん、私がお送りしたUAの運送約款をご覧になっていますか?
みごとに、UAのグランドクルーに「騙され」ましたね。
ライフルは無料です。

-Charges
追加料金
-To/From Japan: Only Target Pistols for use at international athletic meets are allowed and then always treat as one item excess bag.

日本発着:国際スポーツ大会で用いられる標的射撃用ピストルだけが許可され、常に超過荷物1個として扱われる。

すなわち、標的射撃用ピストルが有料です。
築地さんは間違った訳を教え込まれています。
課金されたエクセスチャージをを取り返してください。
後に続く者のためです。詐欺師は懲らしめなければ被害者を次から次へと産みます。

私は話していて気付いたのですが、UAのグランドクルーは成田も関空も英語が読めません。信じられないでしょうが、事実です。

上記のメールを受けて本日ユナイテッド航空日本支社宛に簡易書留で以下の内容を送達しました。
ユナイテッドから回答があったらまた開示します、さてどの様な展開になるか、ワクワク・・・・・・・・・

以下ユナイテッド宛の手紙の内容です。


私は毎年射撃協会のメンバーを引率して大会に参加しております、今回も私を含めて7名でまいりました。(4月3日~4月8日)

前回のトラブルはライフル銃の搭載拒否でしたので、それに関しては全くトラブルは無かったのですが、私が予想もしていなかったことですが、成田のカウンターでライフル銃は全部超過荷物と言うことで追加料金を徴収されたのです、私も出来るだけ穏便に対応したのですが、窓口の社員の上席の人間でしょうか? スーパーバーザーとやら名乗る人間が出てきて私との対応に当たりましたが、慇懃無礼と言うか横着と言うか聞く耳を持たないという態度で、屈辱的な対応をされました。この屈辱は生涯忘れませんが、いずれにしてもこれは私憤ですから問題はさておきます。

問題はライフル銃に対して超過料金をかけると言うことですが、残念ながら私は窓口でその根拠となるマニアルを見せてもらえませんでした。

しかしながら、平成11年9月16日付けの御社のお手紙の中で御社のマニアルを頂戴しておりますので何故追加料金を加算されるのか怪訝に持っております。

マニアルが変更になったのなら致し方ないと思い、アメリカでのチェックインの際にエクセスチャージがかけられるのか念のために確認しましたところ、アメリカではエクセスチャージはかけられませんでした。

マニアルの読み方に対して、御社のアメリカスタッフ、そして私の読み方が間違っているのでしょうか、それとも御社の社員の読み方が間違っているのでしょうか?

もし御社の方に間違いがあれば課金されたエクセスチャージの返金と謝罪を求めます。

築地恵


更新 2003年 4月15日

ネシカでは色々なタイプの銃を製造していますが、当社の注文はアーバンタクチカルを注文してあります。
スコープは付属ではありませんのでご注意下さい。

口径は:300WSM(銃身長26インチ)2丁と 308WIN(銃身長24インチ)2丁です。

ネシカライフル
ネシカライフル
銃身母材
銃身母材

更新 2003年 5月 1日

今日に至るもまだユナイテッドからは返事が来ませんね、一体どうしたと言うのでしょう。
奴らは一旦ポケットに入れたお金はこのまま頬被りするというのでしょうか?
時間が経過すれば経過するほど問題が大きくなり、ややこしくなるのは間違いないのに奴らは危機意識が欠如していますね。
恐らく私の手紙を受けて、ユナイテッド社内に英語の分かる社員が居ないので即答出来ないのでしょう。
ですから多分、英語の出来る人達の居るアメリカ本社に問い合わせているはずです。

もしユナイテッドから返事が来るとすれば、「返事が遅れて申し訳ありません、事実関係についてアメリカ本社に問い合わせていたため回答が遅れました」なんて言ってくるはずです。間違っても英語が読めないので本社に聞いていましたなんて事は恥ずかしくて言えないはずですからね。

さて、話は変わりますがカクタスの主催者から成績表が送られてきましたが、成績表の上にウエルスファーゴー銀行の小切手があります、私の分は$82.00 井上さんの分が$51.00です。
怪訝に思い成績表を見たら、なんと私は総合成績で29位、そして賞金として$82.00もらえたのです。井上さんは37位です。
これでユナイテッドの不愉快な思い出が一掃された快挙です。
目下の所、私が全ての射撃競技で日本での賞金王と言うことになりました。
そして、そう遠くない内に射撃のトーナメントプロとしでデビューするに違いありません・・・・・

Cash Option Summary

1.GaryOcock $1,406,61
2.Ed Adams $495.72
3.John Hom $417,73
4.Bill Hallam $414,37
5.Chuck Miller $375.46
6.LowelI Frei $335.91
7.Cecil Tucker $318.96
8.Lester Bruno $261,15
9.Larry Scharnhorst $232.57
10.Mustafa Bilal $150.73
11.BiII MeIIor $149.00
12.Don Neilsn $144.41
13.Steve Henager $144.00
14.Jim Erickson $140.56
15.Don Gentner $139.08
16.Bob McGmw $125.91
17.Skip Otto $119.10
18.Bruce Black $118.00
19.Jef Schopper $115.00
20.Gary Sinclair $103.16
21.Henry Pinkney $100.00
22.George Raymond $97.00
23.Adam Savage $90.16
24.Tom Martin $85.00
25.KarI Hunstiger $85,00
26.Gene DeLoney $84,00
27.Richard Carpenter $84.00
28.Darryl Whittman $84,00
29.Megumi Tsukiji $82,00
30.Jack Jackson $82.00
31.Randy Pumphry $81,00
32.Russ Hardy $76.82
33.Roy Damron $76.82
34.Camlyn Libby $61,00
35.Norm Lindley $57.16
36.Dennis Wagner $55.16
37.Akiraln inouie $51,00
38.BmnditGurr $51.00

ブランド
カテゴリー
ページの先頭へ