ライフル銃の異常高圧について - その他銃に関する情報

2000年 1月 16日 築地

異常高圧の起こる可能性のある銃器はライフル銃と拳銃だけで、22口径のライフルと散弾銃では発生しません。
何故かと言いますと22口径と散弾銃の火薬は、色々な火薬のある中で、一番早い燃焼速度をしているからです、異常高圧は燃焼速度の遅いライフル用の火薬がプライマーの衝撃で瞬間的に分解され、ニトログリセリンの燃焼速度と同じに変化するために起きる非常に特殊な現象です。この現象はそうそう頻繁に起きることではなく、10万発に1回くらいしか発生しないためほとんどの人が体験をしないままだと思います。
しかしこれが起きるとほとんどの人は原因が分からないため、装弾や、銃器に対しての不信感が起きてしまいます。あるいはまた同じ事が起きるのではないかという不安感、装弾を購入した銃砲店への不信感、あるいはリロードは危険という誤った先入観など多くの弊害が起きます。そのためそうして誤解を解くためにこの事を書くことにしました。

異常高圧を起こした銃を見せられると、それを販売した銃砲店、あるいはそれを製造したメーカーに人は何故こうした事故が起きたかほとんど弁明の方法を見いだせないはずです。そして結果的に誤りを認め、それによってお客の方は間違った知識を得ることになります。
火薬の原料はニトロセルローズですが、火薬は元々ニトログリセリンをその先祖としていますので何も手を加えなければ燃焼速度はダイナマイトと同じなのです。その部材に色々な混合とコーテングをして燃焼速度を遅くしたのが火薬です。

爆薬は燃焼速度が秒速8000メートル以上有り、これを爆薬と呼んでいます。もしこの爆薬を火薬の代わりに詰めた場合、弾が出る前に圧力が上がりすぎ機関部が爆発してしまいます。弾の前進速度より火薬ガスの圧力の上昇が早いので機関部が崩壊してしまうのです。銃器に使う火薬は燃焼速度を遅くして、弾頭の前進するスピードに合わせて火薬の燃焼が起きるよう燃焼速度をコントロールしているため"弾を撃ち出す事が出来るのです"、しかし何かの理由で火薬が瞬時に分解して爆薬並のスピードで燃焼すると異常高圧が発生するのです。
散弾銃の場合でも、ひょっとしたら異常高圧が起きているかも知れませんが、散弾の火薬はもともと早く燃える火薬を使っていますので火薬の量に対して、散弾が前進して銃腔内の面積拡大が大きいので異常燃焼の高圧でも異常現象として認識されていないのかもしれません。また散弾銃の装弾は火薬を装填して有るところにエアースペースが全くないことも幸いしています。
異常高圧が起きる場合は、多くの場合装弾にエアースペースが有る場合に起きやすいのです、エアースペースが有る方が、雷管の衝撃で分解しやすいみたいに思えます。
ライフル銃の装弾で、減装弾を作る人が居ます、キャストブレット(全鉛弾)を自分で作り、燃焼速度の速い火薬を定量の1/3位入れると、反動量の軽い装弾を作ることが出来ます。しかしこの弾は異常高圧の発生率が極めて高いので、絶対に作られないようにご忠告しておきます。

目下の所異常高圧を避ける方法はありません。
ボルトアクションライフルの場合、異常高圧が起きてもボルトが張り付く位で被害は起きないと思いますが、自動銃の場合、機関部にクラックが入ることがあります。また、衝撃で部品が外れそれが目、又は顔に当たることがあります。
そのため自衛手段として射撃中には耐衝撃性のグラスを使用したシューテンググラスをお使いになることをお薦めいたします。

異常高圧の起こる可能性のある銃器はライフル銃と拳銃だけで、22口径のライフルと散弾銃では発生しません。
何故かと言いますと22口径と散弾銃の火薬は、色々な火薬のある中で、一番早い燃焼速度をしているからです、異常高圧は燃焼速度の遅いライフル用の火薬がプライマーの衝撃で瞬間的に分解され、ニトログリセリンの燃焼速度と同じに変化するために起きる非常に特殊な現象です。この現象はそうそう頻繁に起きることではなく、10万発に1回くらいしか発生しないためほとんどの人が体験をしないままだと思います。
しかしこれが起きるとほとんどの人は原因が分からないため、装弾や、銃器に対しての不信感が起きてしまいます。あるいはまた同じ事が起きるのではないかという不安感、装弾を購入した銃砲店への不信感、あるいはリロードは危険という誤った先入観など多くの弊害が起きます。そのためそうして誤解を解くためにこの事を書くことにしました。

異常高圧を起こした銃を見せられると、それを販売した銃砲店、あるいはそれを製造したメーカーに人は何故こうした事故が起きたかほとんど弁明の方法を見いだせないはずです。そして結果的に誤りを認め、それによってお客の方は間違った知識を得ることになります。
火薬の原料はニトロセルローズですが、火薬は元々ニトログリセリンをその先祖としていますので何も手を加えなければ燃焼速度はダイナマイトと同じなのです。その部材に色々な混合とコーテングをして燃焼速度を遅くしたのが火薬です。

爆薬は燃焼速度が秒速8000メートル以上有り、これを爆薬と呼んでいます。もしこの爆薬を火薬の代わりに詰めた場合、弾が出る前に圧力が上がりすぎ機関部が爆発してしまいます。弾の前進速度より火薬ガスの圧力の上昇が早いので機関部が崩壊してしまうのです。銃器に使う火薬は燃焼速度を遅くして、弾頭の前進するスピードに合わせて火薬の燃焼が起きるよう燃焼速度をコントロールしているため"弾を撃ち出す事が出来るのです"、しかし何かの理由で火薬が瞬時に分解して爆薬並のスピードで燃焼すると異常高圧が発生するのです。
散弾銃の場合でも、ひょっとしたら異常高圧が起きているかも知れませんが、散弾の火薬はもともと早く燃える火薬を使っていますので火薬の量に対して、散弾が前進して銃腔内の面積拡大が大きいので異常燃焼の高圧でも異常現象として認識されていないのかもしれません。また散弾銃の装弾は火薬を装填して有るところにエアースペースが全くないことも幸いしています。
異常高圧が起きる場合は、多くの場合装弾にエアースペースが有る場合に起きやすいのです、エアースペースが有る方が、雷管の衝撃で分解しやすいみたいに思えます。
ライフル銃の装弾で、減装弾を作る人が居ます、キャストブレット(全鉛弾)を自分で作り、燃焼速度の速い火薬を定量の1/3位入れると、反動量の軽い装弾を作ることが出来ます。しかしこの弾は異常高圧の発生率が極めて高いので、絶対に作られないようにご忠告しておきます。

目下の所異常高圧を避ける方法はありません。
ボルトアクションライフルの場合、異常高圧が起きてもボルトが張り付く位で被害は起きないと思いますが、自動銃の場合、機関部にクラックが入ることがあります。また、衝撃で部品が外れそれが目、又は顔に当たることがあります。
そのため自衛手段として射撃中には耐衝撃性のグラスを使用したシューテンググラスをお使いになることをお薦めいたします。

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