商品紹介の中でのミニ説明の最近のブログ記事

ナイトフォース

2004年10月 9日 築地

かなり値段の高いスコープですが、レンズの明るさ、解像力は他のスコープよりも卓越していますね。箱1本1本にシリアルナンバーが書いて有るのは初めて見ました。

弾倉修正チャートは取扱説明書の中に有りまして、日本語の部分は私が追記したものですが、これの説明をしますと、100ヤードで照準調整をして、調整をした後、調整ネジの上に付いている6角ネジを緩めますと自由に動きますから、目盛りを0にします。

0の時点では100ヤード正照準ですが、目盛りを2クリックにすると300ヤードでの正照準になります。
4クリックだと400ヤードでの正照準と言うわけです。

当然、使用する弾頭で微妙に変化しますが、このクリックの変移量を逆に弾道計算ソフトで演算してみたら、30-06 180グレイン弾頭を使い、初速2800フィートで撃つと大体これと同じに成りますね。

他の弾頭を使う場合、弾道計算ソフトを使うと簡単に演算できます。
例えば300ヤードで正照準した場合、100ヤードでは何インチ上に当たるかと言うことを計算すればいいのです、言うまでもありませんが300ヤードで命中するには、銃口から離脱した弾頭は曲線を描いて飛翔します、その場合100ヤードでは何インチ上を飛翔するか演算すれば良いのです、2インチ上を飛翔する場合、2クリック上げれば300ヤードでの照準に簡単に調整出来るのです、これはナイトフォースだけの特徴ではなく、普通のスコープでも調整できますが、スコープのキャップを取り外して、コインでねじの調整をしなければならず、かなり煩雑な作業となります。

そこで多くの人は単に、見当だけで狙い越をして撃つはずですが、なかなかリチクルだけで狙い越量を定めるのは至難の業です。

ナイトフォース
ナイトフォース
ナイトフォース
ナイトフォース
ナイトフォース
ナイトフォース
ナイトフォース
ナイトフォース
ナイトフォース
ナイトフォース
ナイトフォース
ナイトフォース

ナイトフォース 12倍~42倍 56 NP-1RR リチクル

ナイトフォース
ナイトフォース
ナイトフォース
ナイトフォース

WD-40

2004年 4月 3日 築地

東急ハンズ、カー用品店、等では売っている商品ですが、こういう所で入手できるので当社ではあえて取り扱いをしていなかったのですが、地域によっては全く入手困難という所が少なくありません、その為どうしても当社での取り扱いを要望される方が少なくないので取り扱いを開始します。

何故この製品を推奨するのかと言えば色々ありまして、以下にその理由を書き置きますが、先ず私が最初にこの製品に出会ったのは、アメリカの銃器会社で修行中の時でした。
工場で銃を製造して、全ての銃にこのWD-40をスプレイして梱包出荷していたからです。銃器会社では自ら色々な防錆油、いわゆる自社製ガンオイルを製造販売しているのに、工場ではこのWD-40を使っているのです。
思わず笑ってしまいますが、アメリカだけに限らずヨーロッパの銃器メーカの工場にもこのWD-40が大量に転がっており、ここでも自社製品は使わずWD-40を使っていることが確認できました。
私自身、長年このWD-40を使用して、銃器のメンテナンスにはこの油が卓越した性能を持っている事に着眼していますので、当社でも取り扱いを開始し、広く販売して参ります、銃を注文された時、現在お使いの油が無くなった時、是非ともWD-40をお使い下さいますよう推奨します。

WD-40
WD-40

私が推奨する4つの理由

1 卓越した防錆性能
WD-40の防錆能力は抜群です。金属面に散布すると通常のスプレイオイルと同じように潤滑面と、防水皮膜を形成します。他社のスプレーオイルもここまでは同じですが、他社のスプレーは数週間もすると油分が蒸発して防錆効力が無くなってしう、あるいは性能が発揮出来なくなります。
所が、WD-40はオイル分が蒸発しても、5ミクロンの薄い膜が形成され錆を完璧に防ぎます。
この被膜は薄い黄色をしていますので油分が蒸発した後は目でも視認できます。

2 卓越した防湿性能
WD-40は、メーカーで「水置換性」と呼んでいますが、金属表面に付いた水滴の下に潜り込んで金属の表面を守る性能があります。
この特性は雨の中で銃を濡らした場合の防錆効果に極めて効果的に作用します。
この効果は電気製品が冠水時に、製品に吹き付けるとショートを防ぐと言われるくらい優れた性能です。

3 卓越した潤滑力
私も自分の銃にはWD-40を使っています、負担の強くかかるところはプロゴールドルーブリカントを使いますが、通常の作動部分は全部WD-40を使っています。
元々がNASA等や航空会社で使うように航空宇宙工学用に開発された油ですので潤滑性能に関しては優れた油なのです。

4 卓越した洗浄、保護力
WD-40は、金属に付いているゴミや固まったグリースなどの下に進入し、直接金属表面に付着するために、これらのゴミを取り除く作用があります。
例えば、電気接点の表面に付着した、酸化被膜を除去し、性能を回復する性能があります。これと比較すると、銃器の表面に付着したゴミ等は容易に除去してくれます。

WD-40
WD-40
WD-40
WD-40

レミントン700 センデロ SF

2003年 9月16日 築地

レミントンの新製品です、センデロと言うモデルは昔からありまして、マグナム口径をバーミンターのスペックで作ったのがそれに該当します。

700 センデロ
700 センデロ

SFと言う言い方は、ステンレス銃身のフルーテッド加工という意味です。
この口径は、ウインチェスター300WSMの対抗馬だと言うことは誰が考えても容易に想像できます。これらの薬莢の最大の特徴は、全長が短いので機関部を308並のショートアクションが使えると言うことでしょう。
薬莢を比較して頂くとお解りいただけますが、レミントンの方がほんの僅か、全長が短くできています。
レミントンの場合、弾頭140グレインの物を使うと、初速3200フィートで飛ばす事が出来ます。ウインチェスターの場合、薬莢の内部キャパシテーが少しだけ大きいので、140グレインの弾頭を、3300まで飛ばすことが出来ます。レミントンより約100フィート早いですね。
でも、100フィートの差は、このマグナム装弾のレベルでは大差ないと考えて良いでしょう。
弾頭の破砕力は3000フィートを超えると破砕力が劇的に変化します。
2900フィートと、3000フィートでは同じ弾頭でも破砕力は全然違う弾に見えます、しかし、3200フィートと、3300フィートではあまり大きな違いを見いだせないでしょう。
3000フィートを超えるかどうかが、マグナム弾頭かどうかの見極めだと私は考えていますので何れの弾頭も間違いなくマグナム弾頭です。
薬莢の底部にリムがあるかどうかがマグナム装弾の違いではありません。

刻印
刻印
薬莢比較
薬莢比較

センデロのフィーリングは、銃身が26インチ、なおかつヘビーバレルの26インチなので、先重の銃になっていますが、マグナム系統の銃であればこのバランスが最適だと思います、銃床もプラスチックなのでグリップが細く出来ており、引き金を引くフィーリングはなかなか良い物があります。プラスチックと言ってもシンセテック銃床みたいに中が空洞ではないので、空撃ちしたときに銃床が共鳴するような不快感はありません。
木銃床と全く同じフィーリングです。

このレミントン700の300レミントン ショートアクション ウルトラマグナムは通常の700にシンセテック銃床を取り付けたモデルもありまして、これは\135,450とお手軽価格になっております。

データシート1
データシート1
データシート2
データシート2
データシート3
データシート3

リューポルド CQ/T 1倍~3倍

2002年 6月 1日 築地

今年のショットショーで初めて現物を見たが、実際に現物を見ないとこのスコープの本当の良さは解らないかも知れない。何しろ当社での販売価格は¥155,400である。

全体図
全体図
外箱
外箱

この手のスコープとしては法外な値段に思われるかも知れないが、覗いてみると瞬時にその価値を解ってもらえるかも知れない。
何しろ、覗いただけで、レンズには相当なコストをかけていることは容易に察しが付く、先ずはレンズの解像力が格段に優れていることである、それに明るい! 
これだけのレンズを作るとなるとレンズの素材もさることながら、なんと言っても磨きが徹底していると言うことなのであろう。
玩具に使うような低倍率のスコープ等、数千円で売られている、高くても1~2万円と言うところである、低倍率は安いから良い物が作れない、良い物が無いから敬遠される、従来の低倍率スコープはこうしたイメージが強かったため、低倍率スコープはどうしても偏見の目で見がちであった。私自身低倍率の物は良い物が作れないのでは等と勝手に思っていた。
その常識を打ち砕いたのがこのリューポルドCQ/Tなのである。

照度調整ダイヤル
照度調整ダイヤル

裏の事情は知らないので何とも言えないが、このスコープは一般に発売される前に、米軍の特殊部隊で採用が確定していた位なので、最初から軍隊向けに開発された製品なのだろう。軍用として開発されたのならコストは二の次で何よりも性能第一と言う事になる。
そういう事で有れば\155,400という値段は性能から考えて当然の価格と言うことになる。

このスコープを取り付けてみると解るのだが、このスコープは最初から両眼照準で狙うことを想定して設計されている、従って倍率は1倍~3倍であるが、言うまでもなく1倍で使うのが一番使いやすい。レンズの明るさも裸眼と同じ明るさなので両眼照準しても何の違和感もない。近距離射撃には最適なスコープである。
レンズの良さや、使い勝手の良さはなんと言っても現物を覗かないと解らないのであるが、このスコープを覗いた状態をカメラで撮影してあるのでご覧頂きたい。

両眼照準
両眼照準

カメラのレンズで撮影した画像なので、スコープの周辺がゆがんで見えるが現実にはこの様なゆがみは全くない、リチクルは黒いサークルである。サークルの中心にドットがあるが、このリチクルは、昼間は黒くなり、周りが暗くなると黄色に明るく光るリチクルに変化するのである。黄色に光るのはバッテリーの力である、バッテリーは防水のバッテリーパックに収納した物をスコープ本体の下に収納するように作られている。

対物レンズ
対物レンズ
バッテリーパック
バッテリーパック
バッテリーパックを入れる
バッテリーパックを入れる
バッテリーパック 回転させてロック
バッテリーパック 回転させてロック

このスコープのボデーにはウエーバーベースと同じ形状をしたマウントベースの様な物があるが、これはM-16小銃に取り付けたときに、他のアタッチメントを取り付けるためのベースなのである。

多くのスコープがデュープレックス等のいわゆる+のリチクルを使用している、これはエッチング(腐食)加工を利用して小さな+を作り出してスコープの焦点の所に設置しているが、あまりにも細くて繊細な物なので、銃の反動などの影響を受けて切れることがある。
しかしながら、CQ/Tのサークルリチクルはガラスの上に写真撮影したサークルを焼き付けているのである、従ってこれが切断すると言うことは全く起こらない。
リチクルをガラスの上に印刷(写真撮影)するのは、コストとして割高になるのであるが、これはスコープの価格自体が割高なので理解できる。
スコープの内部は、いかなるスコープも艶消しの黒色で塗装されている、この塗装、非常にデリケートな物なので非常に剥離しやすいのである、この塗装が剥離するとその微細な粒がガラスリチクルの場合は表面に付着してしまうことがある、リューポルド社の話では、その艶消し塗装に特別な技術を用いて絶対に剥離しない塗装を施してあるので、ガラスのリチクルには剥離した塗装粉末は付着しないと断言している。

このリューポルド、CQ/T、当社で販売しているライフル銃の値段よりも高い値段であるが、買って損のない逸品である。

ベレッタ マトーライフル

2001年10月23日 築地

マトーライフルは、ベレッタから新発売されたボルトアクションライフルである。

ベレッタ マトー ライフル
ベレッタ マトー ライフル

ベレッタブランドであるが機関部はダコタ製である。ダコタライフルは元々カスタムライフルとして有名な会社であるが、マトーライフルと同じ程度のダコタライフルならば、当社で80万円している銃である、それからすると¥451,500円と言う価格は非常に割安な価格設定である。
この銃は名銃と呼ばれたウインチェスターM-70プリ64モデルを参考に作られている、しかも初期モデルと同じように機関部は削りだしで作られている、ボルトもボデー、ボルトハンドルは一体物である。本家のウインチェスター社ではこうした製造方法では採算割れになるため、40年も前に削りだし加工からはさっさと退散してしまったのである。
初期モデルの削りだしモデルから、鍛造の地肌仕上げの物に細部を変更するなどして1964年までは何とかプリ64モデルとして製造してきたが、いかなるコストダウンをしても原価割れして、結局製造を続行することが出来なくなった、それが1964年、今から37年前の事である。ダコタ社の社長は、その削りだしM-70を再現するために、ダコタカスタムライフルの製造をスタートした。価格は80万円程度したが、それでも多くのお客の注文があった。

ベレッタ社は、このダコタにベレッタブランドの銃を注文し、マトーライフルと言うブランドで昨年のショットショーで新製品の展示をした、この段階では銃にはダコタ ライフルと刻印してあり、外見もダコタライフルと大差なかった、また価格も明示してなかったので、ダコタと同じじゃん、と言う感じで私自身も大して期待はしていなかった。

マトー ライフル 元台
マトー ライフル 元台
マトー ライフル 先台
マトー ライフル 先台
マトー ライフル 先台左側
マトー ライフル 先台左側

しかし、量産モデルがリリースされて驚いた! 価格はダコタの半値、デザインは遙かに洗練されている、銃床はレベルの高い物が採用されている。試作品の出来とは大違いである。

マトー ライフル グリップ
マトー ライフル グリップ
マトー ライフル 下部
マトー ライフル 下部
マトー ライフル 下部
マトー ライフル 下部

展示会場では試作品はショーケースに入れられているだけで、実際に手を触れてフィーリングを確かめることが出来なかった。しかしリリースされた銃を構えて驚いた!

マトー ライフル 細い先台
マトー ライフル 細い先台
マトー ライフル 細いグリップ
マトー ライフル 細いグリップ

びっくりするほど銃床はスリムに出来ている、写真を見ていただければお解り頂けるが、私がグリップを握って充分手が余る、先台にしても非常の細く仕上げられている。

銃床の寸法は、ほとんどの人が銃床は使う人のサイズに合わせて作られていると勘違いしているが、実はそうではない。

マトー ライフル シャドウチーク
マトー ライフル シャドウチーク

ウエザビーライフル等も、グリップも、先台も非常に細く作られている、私は1970~1971年までウエザビー社でガンスミスとして修行をしていたが、ウエザビー、マークVを設計した、フレッド、ジニー氏の話では、このグリップの細さが、そして先台の細さがアメリカのデザインなんだとしきりに私に力説した、確かにヨーロッパ系統の銃ではこうした細いグリップ、細い先台の銃は全く採用されていない、これは使いやすさとか、使う人間のサイズに合わせたとか、そう言うレベルの話ではなく、デザインに対する美学の問題だろうと私は考えている、それにしても特に最近は格好の悪いライフルがヨーロッパでは出回っている、ドイツのヘッケラー&コッホの新しいハンテングライフルなど、どうしても私には受け入れがたい。あれが格好いいと言う人の感性が理解できないし、そんな人とは付き合いたくもない。皆さんはどう思われますか?

ベレッタはヨーロッパの会社であるが、イタリアの物はデザイン的に非常に勝れている、パラッチ、ベレッタ、こうした会社で作られる銃はデザイン的に非常に卓越した物がある。
このマトーライフルのデザインがイタリアか、あるいはアメリカか、定かなところは知らないが、この銃の製造はベレッタUSAである、つまりアメリカにあるベレッタ社現地法人が製造した事を考えると、デザインの基礎にアメリカンライフル的デザインの考え方が底流に流れているよう思える。
現在のボルトアクションライフルはほぼ100%完成され尽くしたと思っていたが、銃床デザインでこれほどインパクトのあるデザインが出来るとは考えてもいなかった。
また新しいボルトアクションライフルの出現である。

ダコタライフルはM-70を模倣したため、引き金に関しては出来が良くなかった、プリ64モデルでも、引き金の出来は最悪である、そのため引き金だけは他の物に交換して使う人が少なくない。

マトー ライフル 機関部
マトー ライフル 機関部
マトー ライフル 機関部上
マトー ライフル 機関部上

ベレッタの場合は、引き金は最初からジュエルを取り付けている、ジュエルトリッガーは現在では最高の引き金と言われている。ダコタ、そしてプリ64の弾倉は固定式であった。しかし、マトーライフルの弾倉は着脱式弾倉に出来ている、外見上何処にもストッパーが見えないので一見すると固定式に見えるが、トリッガーガードの内側にラッチがあり、これを押すとマガジンが外れる、着脱式マガジンの場合、多くの人が予備弾倉をついでに購入するが、この銃の場合、最初から予備弾倉が1個付属で付いてくる、つまり弾倉は2個あると言うことである。

マトー ライフル 着脱マガジン
マトー ライフル 着脱マガジン

この銃の銃身を製造しているのは、ロットーワルサー、有名なカール、ワルサーの2男が起こした銃身専門のメーカーである、ワルサー社は勿論、射撃銃のファインベルクバウ社もここの銃身を使っているので命中精度としては定評のある銃身である。

機関部はダコタ、引き金はジュエル、銃身はワルサー、銃床デザインはベレッタ。

ベレッタ マトーライフル、久々の期待のライフル登場である。

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