その他銃に関する情報の最近のブログ記事

防弾のお話

2003年12月12日 築地

昨日、やっと小泉総理が自衛隊派兵を決定してくれて、まともな国民の一人としてやっと、ホッとしたところです。

それにしても、マスコミの派兵反対の攻勢はもの凄いですね、国民にインタビューと言う姑息な手段を用いて、全員が派兵反対と言うコメントを連日流し続けていますね、こんな作為的な報道を聞いていると腹が立ってくるのでさっさとチャンネルを変えますが、こういう偏向番組はさっさとチャンネルを変える、私のような常識を踏まえた視聴者が居ると言うことをテレビ屋さんにも理解して貰いたいですね。

こうした報道の中には、お約束の様にお馬鹿な家庭の主婦みたいなキャラクターが出てきて、自衛隊員を危険な場所に行かせると言うことは心配だとか、ノータリンな事を喋っていますよね。
こういう人たちは自分の家が火事になったらどうするのでしょうかね?
火事場みたいな危険なところに、消防隊員を派遣するのは危険だから、とでも反対するのでしょうかね? 不思議な人たちですね、こういう発言に嬉々として報道するテレビ屋も不思議な人たちですね、完全に「常識」と言う脳細胞が破壊していますね。

かつて、山本五十六元帥は、兵を100年養うは1日これを使うためにあると言われていますが、こういう時こそ自衛隊の出番だとおもうのですがね?
だれもこういうコメントする市民は居ないように思えますが、こういうコメントをした場合はデレクターの判断で全部カットするのでしょうね、コメントを求める全員が全員、ノータリンだとは思えないので意図的に作為的な報道を流しているのでしょうね。
過日、TBSで石原都知事が韓国の併合についてコメントしたら意図的に発言内容をねつ造して180度違った発言に作り直しましたが、結局視聴者からの指摘、当人の石原都知事の指摘で簡単にバレましたが、TBSのニュースをみたら、「聞き間違いをして放送したので謝りました」とシャーシャーと報道していましたが、ねつ造報道と言うことについて一切知らん振りを決め込んでいて、これが犯罪と言う事をひたすら隠蔽していました、TBSは以前にもオーム事件の時の虚報を報道し、またもやったかTBSと言う感じでしたね。

かつて、私は日本テレビの報道について放送法違反で訴訟を起こしましたが、テレビでは特集としてニュース報道の中で3,4回連続して報道してくれました、そのおかげで、売れ行きの止まった下らない玩具を、テレビ報道のおかげでさらに4億円分販売した事実がありました。
テレビ屋さんもこうして旨く利用するとビジネス的にもかなり効果的に使えます。

さて、話が飛びましたが、防弾鋼板の話に戻します。
イラクの派兵が決定したおかげで、これで日本もテロリストからのテロの攻撃から避けられなくなりましたから、防弾扉を販売すると言う新しいビジネスが立ち上がろうとしています。

それは在外公館、あるいはそれに準じる施設に防弾扉を取り付けると言うビジネスです。
しかしながら防弾扉は何もテロリストのためだけの物ではありません。

ヤー様関係の皆さんも導入を検討されてはいかがでしょうか?
ヤー様関係の業界の方は、是非ともこうした防弾扉を備えて来たるべき組同士の抗争の為に是非ともお備え下さい。

防弾扉と言う位ですから銃弾を止めるのが目的ですが、アメリカの防弾鋼板のスペックではこれらの仕様がレベル1からレベル8までありまして、一番レベルの低いのは拳銃弾を防弾出来れば良い性能です。レベル8と言うのは、M-14を使いフルオートモードで3発フルメタルジャケットの308銃弾を止める事が出来れば良いのです。
レベル8、これが防弾鋼板の最高レベルです。

随分昔ですが、私は日本テレビの取材でボデーアーマーの貫通実験撮影をしたのですが、ボデーアーマーの貫通実験でライフル弾頭としては一番弱い部類に入る6ミリPPCで撃ったら、前も後ろも簡単に貫通しました。
それよりもさらに昔ですが、ベトナム戦争当時、兵隊の兵員輸送に使われていた兵員輸送車両ですが、キャタピラが付いていて一見防弾鋼板も完璧の様に見えますが、輸送車自体の重量制限があったらでしょうかね、あの防弾板は全部単体のアルミ製でした。
ですから、機銃掃射やライフル銃の射撃で簡単に穴が空きましたね。
当時ベトナムの戦場から、数百台の兵員輸送車両が三菱重工相模原工場での修理のために横浜のノースピアに送られてきていました。当時、私は米軍に銃器を輸出する仕事でノースピアに頻繁に出入りしていたので、荷物の搬入をお昼時にすると事務所がお昼休みでお休みなので、その時間をぬって、そうした兵員輸送車両を色々見て歩きました、それは凄かったですね、死体こそありませんでしたが、軍靴が片方転がっていたり、血が流れていたり、内部は酷かったです。防弾板と言っても、1枚の板だと思いの外弱い物なのです。

防弾と言う事について全然知識がないと、一般の人たちは単純に厚い鉄板を使う事が思い浮かぶのでしょうか、確かに厚い鉄板を使えば防弾としての効果はあります。
しかし、これは一番非効率的な防弾装置の考え方なのです。
単板の場合、衝撃波が鉄板全体に伝わるので、その部分の金属組織の破砕が起こりやすいのです。

これが戦車の場合ですと、戦車砲のサボット弾頭や、ヒート弾頭の直撃を受けると防弾鋼板は貫通しなくても、内部の剥がれた鋼板が砲塔内を飛び周り、中の兵隊はミンチ状態になります、そのために防弾鋼板は単体の鋼板ではなくて積層鋼板を使用するようになったのです、戦車の砲塔が丸みのある物は単体の防弾鋼板で作られた物、これだと中の兵隊さんはミンチになりますが、砲塔は平面の物で組み合わせられている物は積層鋼板ですから安全なのです。

防弾扉を製造する某メーカーから防弾鋼板製造の話があり、技術的なコメント求められたので3種類の防弾鋼板の図面を見せて貰い、事前に確認しますと、ライフル実包なら全部貫通するレベルなので、そのとおりに説明したら、相手にはとても信用してもらえませんでした。なぜならば38口径の拳銃弾を阻止できる鋼板を4枚も使っているからです。

技術者は絶対的な自信を持っていましたが、私は貫通すると説明しました。
私は貫通すると主張し、技術者は貫通しないとお互い絶対の自信を持っていました。
致し方無いので私が実験で証明してあげることにしました。

機密に属する事なので些細な説明は出来ないのですが、メーカーで用意した防弾鋼板は3種類ですが、その3種類とも全部貫通しました。
確かに拳銃用の防弾鋼板を数枚使って作ったそうですが、残念ながら作り方が間違っていました、だから貫通したのです。
貫通実験した後で、正しい防弾鋼板の設計方法について説明してあげました。

以下、防弾鋼板についての設計の基本概念です。
防弾鋼板と言うことで、単純に厚い鋼板を使うのは一番幼稚な発想なのです。
確かに厚い鋼板ならライフル実包を止めることは出来ますが、同じ防弾効果を得るのであれば、もっと薄い鋼板でその効果が実現可能なのです。
防弾効果を出来るだけ上げるには、防弾鋼板をより変形させれば良いのです。
弾の入り口はともかく、出口の変形が大きいと見た目の問題もありますから、防弾鋼板の内部での変形を大きく考えれば良いのです。
ですから防弾鋼板の内部に使うのは鉄よりもアルミの方が効果的なのです。
そして単純に積層するよりもそれぞれの鋼板の間に空間を空けておく方がより効果的なのです。
ではその理由を説明します。まず防弾鋼板の1枚目の鋼板弾頭が命中した時点で、出来るだけ弾頭を変形させる形状の方がいいのです。
変形した為に弾頭の断面積が増えますよね、そうすると面積あたりのエネルギーは減少することになります。断面積が倍になれば面積当たりのエネルギーは半分になりますからね。

そして断面積が増えた状態で出来るだけ柔らかい物で受け止める事によりさらにエネルギーを減少させます。ですからこの時点では鉄板よりアルミの方がより効果的なのです。
同じ鉄板であっても引っ張り強さが強い方が、防弾効果がより効果的なのは言うまでもありません。コストの事を考えると使えないのですが、アルミの代わりに、その何倍も引っ張り強さに強いケブラー繊維を使用すると、さらに効果的です。
防弾鋼板の中を、鋼板と鋼板の間に空間を空けておきますが、これは弾丸と鋼板の変形をより大きくするための空間です、この空間に砂などを詰めておくこともさらに効果的です。
砂は弾頭の変形をより大きくします、また中間に入れる物はセラミックを使うと言う方法もあります。
また鋼板を熱処理と圧延によって一定方向の引っ張り強さを増強する事も効果的です、そして、その一定方向の強度を増した鋼板を互い違いに組み合わせるのもさらに効果的です、つまりベニア合板の積層と同じですね。

一応軍事機密ですが、自衛隊の最新式戦車は鋼板をベニア式に積層してその後にセラミックを挟んで、また防弾鋼板を積層しています。この防弾鋼板ですと105ミリ砲弾は充分防弾できます。戦車砲のヒート弾頭も、サボット弾頭も阻止することが可能なのです。
戦車砲に使われている防弾鋼板が目下のところ最強の防弾鋼板ですが、一般市民には無用の長物ですね。またチタンを使った航空機搭載の防弾鋼板も研究が進んでいます。

嗚呼、またマニアチックなコラムを書いてしまいました。

火薬燃焼、その瞬間の世界

2002年 5月17日 築地

私は1960年に射撃を初め、毎年2万発くらいの弾を消費しているので、今迄100万発くらいの弾を撃ってきたのであろうか?
その定かな数字は知る由も無いが、今まで何度も火薬の異常高圧に遭遇し、様々な火薬の異常現象を体験してきた。その都度火薬の専門家に聞いたりしてきたが、問題点の多くが専門家からですらちゃんとした回答を得られないまま現在に至っている。
火薬を製造する側と、使用する側では、体験の内容と度合いが違うし、さらに一番肝心なことはその体験を再現することが不可能だからである。
私は火薬の製造を生業としていないので、専門家と言うにはいささか問題はあるが、自らハンドロードし、工場製実包も含めてすでに100万発近くの装弾を消費してきた実績から言うと、限りなく専門家に近いユーザーであると言う事くらいは言えるのでは無かろうか。

火薬がどのようなプロセスで点火され、燃焼していくか、誰も見た者は居ない、40年くらい前にウインチェスター社で、火薬燃焼の瞬間を把握しようとして、銃身に装填した弾丸に強力なX線を照射して、それを超高速度フィルムで撮影して"その瞬間"を解明しようとしたが、膨大な電気を使い、多額の費用をかけただけで、いずれも画像が不鮮明で火薬が燃焼するプロセスの撮影は出来なかった。しかしながら弾丸が銃身の中を通過していく現象だけは映し出すことは出来た。
それ以来、現在に至るまでも火薬の燃焼のプロセスを撮影した映像は存在しない、従って火薬の燃焼については、すべて我々の頭の中で描かれるシミュレーションに頼るしかないのが現状である。しかしながら膨大な体験を通じて、火薬は恐らくこういうプロセスで燃焼していくのであろうと言うことは、ほとんど推測出来る迄に至った。

実際に弾を撃つまでもなく、激発の瞬間は文字とおりほんの一瞬の出来事である。
雷管の燃焼速度は爆速8000メートルであるから、ファイアリングピンの衝撃で点火してスパークが数ミリ前進するのは文字とおり瞬間中の瞬間の出来事なのである、しかしながらそのスパークがどのように火薬に伝達して燃焼していくか、火薬がどのように燃えるのか、ほとんどの人が関心がない様である。それは私自身が今まで一度もそうした質問をされたことがない事からも判断できる。しかし、私自身は長年大いに関心を持ち続けたテーマで有ったが、毎月アメリカから取り寄せているベンチレスト射撃にカンする専門誌、プレシジョン シューテング誌の5月号に、たまたま火薬燃焼のプロセスを書いた記事があり、思わず、同じ事を考えている人が他にも居ることを知った。

今までその火薬燃焼のプロセスを図式で示した事例が無いので、これは日本の射手にも大変に参考になると思い、その図式を参照させて貰いながら、原稿を進めていくことにする。
まず、最初に図1をご覧頂きたい、これはシリンダー形式の実包の燃焼説明である、シリンダー形式とは、薬莢と弾頭が同じ寸法の物の事である、例えば30カービンや散弾銃装弾等はその代表的な例である、この図を見るとお解り頂けるが、雷管が点火して、火薬に燃焼が移行すると、その段階で弾頭はすでに前進を始めていると言うことである。多くの人は雷管から火薬に点火して火薬が全て燃焼して弾頭が前進すると勘違いしている人があるが、火薬は弾頭の前進と共に燃焼を継続していくのである、そのため弾頭が前進して薬莢にスペースが生じても常に火薬の圧力が発生し続けると言うことになるのである。

図1
図1

もし弾頭が前進する前にこの火薬が全部燃焼しあっとしたら、それはダイナマイトと同じで、その瞬間に銃は破壊されている事になる。
この火薬の燃焼が異常に早くなる事により、異常高圧が発生する、異常高圧が発生するとボルトアクションの銃の場合、ボルトが張り付いて開かなくなる、自動銃の場合機関部にクラックが入る。これが異常高圧である。
異常高圧はまず滅多に起きる現象ではないので別段心配する必要はないが、さりとて異常高圧を避ける方法もないのが現実である。
異常高圧が起きる原因であるが、雷管の衝撃で火薬が何らかの異常を起こして分解され、先祖帰りとも言うべき、火薬がその原材料のニトログリセリンと同じような異常に速い速度で燃焼するのが原因と私は考えるが、火薬メーカーの技術者はそうした現象が起きることすら認めていない、中にはこれらの現象について全く知らない技術者も少なくない。
この事を説明しても技術者達からは、"銃口内に異物が有ったからではないですか"の一言でかたづけられてしまう。

通常のライフル実包は、薬莢の外形寸法より、弾頭部分の寸法が小さくなっている、これをボトルネックケースと呼んでいる。
シリンダー形状のいわゆるストレート形状の薬莢と、薬莢の先端が細くなっている、ボトルネック形状の薬莢とではその使用する火薬は全く違う、シリンダー形状の薬莢の場合、弾頭の前進により薬莢の体積と比較してエアースペースがどんどん大きくなっていく、ボトルネックの場合は薬莢の体積に比較して弾頭の直径が小さいので、体積の広がり方は少ない、そのためにシリンダー形状の装弾に使う火薬は燃焼速度が速く、ボトルネック形状の装弾の場合は燃焼速度が遅い、さらに薬莢の体積が大きい、マグナム口径の場合は火薬の燃焼速度はさらに遅くなる。
シリンダー形状の装弾にマグナム用の燃焼速度の遅い火薬を使った場合は、弾頭の前進に対して火薬の燃焼が追いつかないので回転不良が起きたり、弾の威力が激減するだけで実害はないが、逆にマグナム薬莢にシリンダー形状の燃焼速度の速い火薬を使うと、大事故になる、弾頭の進行以上に火薬の燃焼速度が速いため、火薬の圧力が異常に上昇するのがその原因である。
最近、ライフルのハンドロードをする人たちから、弾頭の先端をライフリングにタッチさせる状態で弾頭シーテングをする、いわゆるランドタッチシーテングが流行っているようであるが、"これは直ちに止めて下さい"その理由は弾頭を抜くときに弾頭はライフリングに食い込んでいるため弾頭が薬莢から抜けることがあるからです、またランドタッチさせると初速が50フィート位遅くなります。
この様にランドタッチさせる事はあまり良いことではありません、一般的に誤解されている、ランドタッチさせると命中精度が良くなるというのは間違いです。ベンチレスト射撃の場合でも0.5ミリ程度ランドタッチさせないのが一般的な考え方です、ベンチレスト射撃でもランドタッチさせないのですから、通常のハンテングライフルではランドタッチしない弾を作るのが良いでしょう。
雷管に点火して、弾頭が0.5ミリ前進するだけでも火薬の燃焼特性が変化するようです、何故そうなるのかとても説明は出来ませんが、弾頭が少しでも動く事により火薬の燃焼は一瞬"息をつく"という感じで燃焼するのかもしれません。
火薬の燃焼を安定させるために弾頭は均等な力で薬莢に保時されている必要があります、軍用弾頭などは機関銃に使用した時でも弾頭の位置がずれないように、弾頭にクリンプと言って溝を付けてあり、そこに薬莢の先端が食い込むようになっていますが、このクリンプの力が均等で無いためでしょうか、クリンプをすると命中精度が悪くなります。
しかしながらクリンプをする事で弾頭が簡単に動かないため、火薬の圧力が上がり、初速は100フィートほど速くなります。

散弾銃の装弾を考える
私は散弾銃も撃ちますが、元々の専門はライフルなのでライフル射手の特性として装弾には殊の外気を遣います、従って散弾銃を撃つときも、装弾としては何処のメーカーの物が良いのか常に関心を払っています。シドニーオリンピックの時もオリンピック選手は一体何処のメーカーの弾を使っているのか子細に観察したのですが、使う装弾はバラバラでした、それは装弾が成績には何の影響もないことを証明していると言うことです。
印象として一番多いなと感じたのはフィヨッキ装弾でしたが、ライフル実包の経験から言うとフィヨッキ装弾は決して良い弾ではないのですが、その装弾を使用することにより、何らかのスポンサー料が支払われているのかも知れません。
散弾銃装弾に使われる火薬は、シリンダー形状の装弾ですから火薬の燃焼速度は非常に速いのが特徴です。少しでも対抗があると火薬の圧力が急上昇します。
そのため、散弾銃装弾の場合は雷管突破のトラブルが頻繁に発生します、散弾銃を撃つ方は多分何度と無く雷管突破の体験があると思います、雷管突破とは雷管からガスが吹き戻しているトラブルです。
多くの方が、これはファイアリングピンが長いために雷管を打ち抜いたと思われているかも知れません、あるいはハンマースプリングが強いから雷管を打ち抜いたと考えても居られるかもしれません、しかし、原因は全然違います。
これはほとんど、火薬の圧力が強い為に起きる現象です、私はライフル銃でも何度も体験しているのでよく分かります。雷管突破がファイアリングピンの長さや、ハンマースプリングの強さでないことは、他の装弾の打跡と比べれば簡単に解るはずです、他の装弾の打跡はそんなに強くないはずです、打跡は適正な強さで打たれているはずです、なのに何故雷管突破が起きるかというと、その弾の火薬の圧力が強かったからです、と言っても別段火薬が多い訳ではありません、何らかの理由で装弾のクリンプなどが強いだけで簡単に火薬の圧力は強くなります。散弾銃の火薬はそれほどデリケートだとも言えます。
雷管突破した装弾メーカーの技術者に聞いてみたら、案の定、ファイアリングピンだとか、雷管が薄かったとか、なんだかんだ訳の解らない事を説明されました、火薬の圧力だという人は皆無でした。しかし、この雷管突破は簡単に再現出来ます。装弾の先端に溶かした蝋を付けるだけで簡単に雷管突破が起きるので、弾が装弾から抜けるときの抵抗が強くなると火薬の圧力が強くなり、雷管突破する事が再現できます。しかしながら重大事故に繋がる恐れがありますので絶対にまねしないで下さいね)
この様に散弾銃の雷管突破は装弾の製造過程での品質管理の問題です、雷管突破が起きると、機関部のファイアリングピンホールから火薬が逆流する訳ですから、何度も頻繁に起きると次第に穴が大きくなり、ファイアリングピンと、穴の間に隙間が出来ます、そうすると今度はたいした圧力がかからなくても簡単に雷管突破が起きるようになります。また雷管突破の度に雷管の破片などの異物が機関部内に入ることにもなります。
今までの私の経験でこの雷管突破が一番起きたのは、マエストロ装弾です、一番少なかったのはレミントン、プレミアです。以外と日邦工業で製造したレミントン装弾でも雷管突破を体験してから、私は使用する装弾はすべてレミントン、プレミアを使用しています。
たまたま、その装弾が無いときに他の装弾を使うと、色々勉強させられます。
私は銃が好きなので、ペラッッチSCOサイドプレート、FN-D4、メルケル303、ベレッタ405EELL水平2連銃等の比較的高い銃を使っていますが、弾の値段が少し安いと言う理由だけで高級銃を痛めかねない三流装弾を使う愚は極力避けたいと思います、安い装弾を使って、高い銃がイカレタのでは全く割に合わないからです。
皆さんが装弾の善し悪しを決めるのにはどの様な判断で決められていますか?
一番多い意見は、銃が汚れないと言うことですが、これは装弾の善し悪しを決める基準になりません、火薬には色々の添加剤がコーテングされていますが、それは火薬の特性を改善するための物で、火薬によってはそれの燃え残りが出ることもあります、また火薬には黒鉛等をコーテングしてある事もありますが、黒鉛は燃焼しないため銃口内に残留しますがこれは掃除するときには黒い汚れとなってしまいます、だからといってこれは欠点ではありません、例えばこれらの現象はライフル銃の場合ごく当たり前に発生する事なのです。

逆に言うと、装弾の場合致命的な欠陥は、火薬の圧力が高いために起きる雷管突破か、逆に火薬の圧力が低い為に起きる火薬の残留があるかです。こうした弾は極力使用を避けるのが賢明です。

また、ライフル装弾の話です。
図2をご覧下さい。これは雷管のショックウエーブの展開図です、今までこうした事柄が書物に書かれたことはないので極めて貴重な資料です。
これは雷管のスパークがこの様な形で火薬に点火すると言うことを説明しているのです。
薬莢のショルダーの角度が浅いと、雷管の衝撃波は大きなエネルギーとなって伝播しません、Figure(8)をご覧下さい、この薬莢のいわゆる40度の角度です。

図2
図2

この40度という角度が実に微妙で、これ以上でもこれ以下でも駄目なのです。
40度の時に雷管の衝撃波が劇的に火薬全体に伝わり、一気に大きなエネルギーになります、これは誰かが流体力学を研究してこの結果を導き出した訳ではありません、この事に一番最初に着眼したのがP.O.アクックリーという人です。
図3のカートリッジ素面を見て下さい、上の図面は通常の30-06の図面です、下の図面はアックリーさんが作った30-06改良型、通称30-06アックリーと言う薬莢です、寸法はほとんど違い有りませんが、ショルダーの角度だけが、30-06は17.16度、アックリーさんのは40度、これだけの違いですが、30-06はどんなに頑張っても初速は2800フィートなのですが、アックリーさんのは3000フィートまで加速できるのです、3000フィートと言うとほとんどマグナム装弾と同じなのです。

この様にショルダーの角度だけで火薬の燃焼特性は劇的に変化するのです。

30-06
30-06

6ミリPPCケースフォーミング

2000年 3月 1日 築地

ノルマ、及びサコーの6ミリPPCの薬莢が製造中止されるのに伴い、ラプア製の220ラッシアンからケースフォーミングして使わなければならなくなりますのでその手順をこのコラムで伝授致します。

私が最初に6ミリPPCを使ったのは今から20年位前です、当然6ミリPPCと言う既成の薬莢は存在して居らず、ロシアのAK74の薬莢を手に入れ、それからケースフォーミングして作ったのです。私は共産圏の物が大嫌いなので、赤みがかった不気味な薬莢なんか使いたくなかったのですが、これから作るしか方法が無かったので致し方なかったのです。この薬莢はプライマーを抜くことから大変面倒な手間がかかりました。

皆さん雷管の穴が1つの、ボクサー型雷管しかお使いになっていないと思います、これなら雷管を抜くのも簡単ですよね、ところがこの共産圏の薬莢はベルダン型と言って、プライマーホールが2個空いているのです、ですから通常のデキャッピングツールでは雷管を抜くことが出来ないのです、特殊工具の作成も考えたのですがプライマーホールが小さすぎますし、2個の穴を探して通すのが極めて困難なのです。仕方なく水圧で雷管を抜くことにしました、薬莢の中に水を入れ、弾頭と同じ直径の棒を使い、棒の先端をハンマーで勢いよく叩くと水圧で雷管が抜けます、但し、その水圧はネックから棒の隙間を抜けて水が勢いよく噴き出して来るので頭から水をかぶりながら雷管を抜くことになります。
私は毎回悪態を吐きながら腐れ弾の雷管抜きをしました、雷管を抜いた後は良く乾燥させなければなりません、乾燥が済んだ後は雷管を装填するのですが、この場合ベルダン型のプライマーホールには発火金が元々整形されているので市販の雷管の発火金を外さなければなりません、そうして装填するのですが0.2ミリくらい、我々が使う市販の雷管の寸法が小さいのです、ですから雷管を入れても逆にすると雷管が抜け落ちるのです、それを防止するのに隙間に瞬間接着剤を流し込みました、これでガスの吹き戻しも起こらなくなります。
こんな具合に当時6ミリPPCはこんな大変な手間をかけて作ったのです、その後サコーやノルマから既成の薬莢が発売され誰もこうしたケースフォーミングはしなくなりました。
しかし、アメリカではすぐにラプア製の220ラッシアンから6ミリPPCをケースフォーミングする方法に殆どの射手が方向転換しました。
それはラプア製の薬莢の方が強度が強いと言うのがその理由です、最高の命中精度は弾頭が最高速域のレベルで発揮されますので、ケースにかかなりのプレッシャーがかかります、そのためほぼ全員がラプア製を使う様になったのです、逆に言うとそれがノルマや、サコーの薬莢が製造中止になった大きな原因です。
ラプア製の薬莢のプライマーホールはボクサー型なので、雷管を抜くために頭から水をかぶる必要も無くなりました、そんな事で一気にラプア製の220ラッシアンの薬莢に人気が流れていったのです。

この薬莢から6ミリPPCにケースフォーミングするのはとても簡単な作業です。
220ラッシアンの薬莢をPPCのダイスに入れてリサイズするとネックが22から6ミリに変更されます。ネックが広がれば通常の6ミリPPCのデーターでリロードすればすぐに使えます。一般的には少ない火薬で一度ケースフォーミングしてからと考えがちですがその必要はありません、最初から6ミリPPCと同じデーターの薬量を装填すれば同じ様な性能が引き出せます。
リローデングの時は殆どの方が通常のRCBS等のプレスを使い、リロードされるとおもいますが私はアーバープレスを使ってリロードしています、これはロックチャッカーなどよりさらに簡単なリロードの機械ですが、この方法が一番使いやすく、なおかつ高精度です、欠点はあまり大きな力をかけられないのでマグナムカートリッジのケースフォーミングには向きません、アーバープレスはこちらのサイトで御覧頂けます。
http://www.sinclairintl.com/
左の画像の上の方にハンドルのついたスタンド状の機械がありますが、これがアーバープレスです、これにウイルソン製のダイスを使いリロードします。
これなら射撃場で射撃をしながらリロード出来ます、アメリカのベンチレスト射撃では殆どの射手がこれを使っています。
私もこれを使い射撃場で射撃をしながらリロードしています。

市販の銃の殆どが通常のPPCの寸法ですが、精密射撃用にタイトネックに出来ている薬室の銃は以下の事を読んでください。

タイトネックの薬室に使う場合はネックターニングの方法がチョット違いますので注意してください、既成のPPCの薬莢はまさしくネックだけネックターニングすれば薬室に入りましたが、220ラッシンから作ったPPCの薬莢の場合ネックターニングはショルダーにちょっとかかるまで削ってください、そうしないと薬室に入りません。

銃の着色方法に付いて

2000年 1月29日 築地
改訂 2000年 2月25日 築地

銃の色を英語ではガンブルーと言います、そして着色作業の事をブルーイングと言います。
銃の色は黒いのにガンブラックとは言いません。これは何故かと言いますと、昔、銃の色はブルーだったのです。当時入手できた化学薬品では銃を漆黒に染めることはできす、銃の色は深い青色をしていたのです。最近では西部劇当時の銃を再現しているメーカーもあり、コストピースメーカーを、あえて深い青色に仕上げているところもあります。
現在は化学薬品が色々作られ、金属の表面を漆黒の色に染めることが可能になりました。防錆効果もブルー仕上げよりは、漆黒仕上げの方が皮膜も丈夫になっています。
この着色皮膜ですが、多くの人が金属の表面に何らかの物を重ねていると考えているようですが、メッキの場合は何らかの金属を重ねていますので、メッキの厚さが30ミクロンとか言いますが、銃の黒染めの場合は、金属表面の変化だけで着色していますので寸法的に重ねられているのでは無いのです。つまり寸法そのものは全く変化していないのです。
あの黒は、いわば金属の表面に出来た錆みたいな物です、ですからこの着色皮膜は酸化被膜と呼ばれています。酸化被膜と呼ばれながら表面はアルカリ処理されていますので、酸には極端に弱く、銃身に錆が浮いたときなど、どうかすると日曜大工道具店から錆取り溶剤を購入して来て、銃身表面に塗った途端"ギエッ"と言って溶剤を塗ったところが白く変化して大慌てと言う状態で相談を受けることがありますが、これは錆取り溶剤が酸性なため、瞬時に表面が中和されるからです。
これを補正するには再度着色のやり直しをしなければなりません、ですから銃身に錆が浮いたときは一番細かいスチールウールで油をつけながら丁寧に錆を除去するしかありません。間違っても薬品で錆を落とそうなど考えてはいけません。

着色方法

銃の着色には2つの方法があります、1つはライフル銃や散弾銃の自動銃などに着色される、通称ホットブルーと呼ばれる着色方法と、散弾銃の上下2連や、水平2連の銃に施されるコールドブルーです、これは2連銃のように銃身の接着に鉛を使っているかどうかでその処理方法が決まります。
昔、銃のメーカーは銃身を着色する溶剤をそれぞれの会社で独自の研究で作り出して使っていました、当然企業秘密でした、しかし世の中でメッキ業が盛んになるにつけ、金属の黒染めもメッキやさんの仕事となり、黒初めの溶剤がメッキ材料屋さんから販売されるようになると、これらの溶剤の方が遙かにコスト的にも、そして仕上がりからも遙かに優れた物が出されるようになり、メーカーの黒染め液の自作は無くなりました。
皆さんも目にされるチャンスは多いと思いますが、6角穴のボルトなどはみんなこうした黒染め液で染められているのです。
しかし、ボルトと比べると銃の仕上げは比較に成らないくらい真っ黒で美しい色をしていますよね、実はこれ、単に表面の仕上げだけの問題であのような色の違いとなるのです。
メッキ屋さんが受け取るボルトの黒染め費用は、1本1円にも成らないくらいの安い費用です。しかし銃身の着色となると、修理の場合は2万円くらい要求されるのでは無いでしょうか。

黒初めそのものはほとんど同じプロセスなのですが、銃身着色の場合は銃身表面を徹底的に磨き込みます、この磨き込み費用が銃砲店で請求される黒染め代金の大半だと考えてください。着色その物は大した手間では無いのです。
この着色溶剤の主成分は化成ソーダです、強アルカリ性なので皮膚に着くと皮膚が溶けます、衣服に付いたら衣服が溶けます。かなりヤバイ薬品なのです、ですからこの薬品をメッキ屋さんから購入するには、排水処理の設備が整っていると言う証明書を出さなければ購入できません。
この溶剤は常温では白い結晶ですが、水と混ぜると化学反応で温度が上がります、それをガスで摂氏140度まで加熱します。140度くらいが沸点ですから溶剤が沸くか沸かないかの間くらいで処理します。ピカピカに磨き上げた銃身をその中に浸すと、おおよそ10分くらいで漆黒の色に変化します。それを引き上げ温水の中で洗浄し、乾かした後油の中に付けで出来上がりです。
この溶剤もある程度の処理を重ねると劣化してきて、漆黒の表面に錆色の不純物が薄く付着するように取り替えなければなりません。この取り替えの時に溶剤を全部中和して処分しなければ成らないのでメッキ工場と同じ排水設備が必要となるのです。
この黒染め方法が使えるのは、ライフル銃みたいに全てが鉄で構成されている場合のみ可能です、上下2連や、水平2連をこの溶剤に入れると、それぞれの銃身の接着に使われている鉛が反応しブクブク泡を出しながら鉛が溶解してしまいます。
従って2連銃の場合はまた別の着色方法で着色されるのです。
これに使われる銃身着色剤は銃砲店で市販されているインスタントの補修着色剤、タッチブルー、ガンブルーなどの名称で売られている物と基本的に同じ物です、しかしアマチュアとプロがやった場合、その仕上がりに歴然とした差が現れます、誰が見ても全然仕上がり感が違うはずです、それがプロの技です、ではそのプロの技を公開します。
アマチュアとプロではその磨き込みに最大の違いがあります、アマチュアが大体この位で良いだろうと思う以上にプロの仕事は表面を磨き上げます、表面の仕上がりは鏡、もしくはメッキ仕上げした金属表面と同じレベルまで磨き上げます、この仕事、ほとんど忍耐の仕事です。
そして表面を完璧に仕上げたあと、着色する銃をお湯の中に入れて全体の温度を40度にします。実は、このコールドブルー溶剤は40度の時一番反応が良いのです、40度以上だと反応が早すぎ全体にムラが出ます、40度以下だと反応が悪く、これまた色むらが出ます。
こうしたテクニックは何処のメーカーも何処のガンスミスも絶対に公開しませんが、このHPでは最先端の情報も、秘中の秘のテクも全面公開です。

さて、コールドブルーで着色すべき上下や水平を、色鮮やかなホットブルーで着色しているメーカーがあります、それはミロクです、これは実にお見事な技術です、また最新の注意を払わないと出来ないハイレベルの着色方法です。
先ほど、ホットブルーの溶剤の中に鉛を入れると化学反応して溶けると書きましたが、完全に溶けるまでは多少の時間があります、鉛が溶け出す前に金属の表面着色が完了すれば直ちに中和する事により反応の進行がストップします、つまり鉛が溶け出さないですむのです、ミロクの銃の銃口あたりを仔細に観察すると鉛の露出部分の表面が梨地に成っていますが、これは溶剤の中で鉛が反応した後です。これをやるには着色剤が最大限に金属に反応するように温度管理を徹底し、なおかつ溶剤の劣化を絶対起こさないようにしなければなりません、ミロクの銃は事着色に関してはトップクラスの技術を継承しています。

下線の事に対して、東京の吉田銃器さんから間違いだとご指摘がありました。
私はミロクの上下は鉛で付けてあると思っていたのですが、これは銀蝋付けだそうです、鉛を全く使用していないのホットブルーで処理できるわけですね、銃口の所に鉛が露出しているのでてっきり鉛を使用していると思ったのですが、私の間違いでした。
鉛は後で挿入して居るみたいです。お詫びして訂正いたします (2月25日訂正)

燐酸被膜について説明します、この被膜はいわゆるパーカーライジングの事です。
この被膜は通常の銃には使われませんが、しかし軍用銃等は全ての銃がこの処理をされています。もともとこの処理方法は戦艦の砲身処理のためアメリカで開発されたものです、戦艦の砲身に使うと言うことは防錆効果が特出していると言うことです。この被膜は今まで説明した表面処理と違い、金属の表面に結晶が積層していくので寸法が変化します。従ってライフル銃の銃身に施す場合、銃身内部まで結晶が積層するので内径寸法が変化し、故に命中精度が劣します。
パーカーライジングの表面は白い結晶が付着したような仕上がりですのでそのままでは銃器の表面処理としてはいささか不都合が生じます。そのためパーカー処理した後、表面を着色するのです、第2次対戦用に作成されたM1ライフルには最初、グリーン系統の混ざった黒色の染料が使われました、最近のパーカーは全部黒色なので、コレクターの間ではグリーンがかったパーカーは貴重品扱いです。

硬質クロームメッキに付いて

2000年 1月 29日 築地

銃には耐久性を向上させる目的で硬質クロームメッキを施してある銃があります。
ベレッタの自動銃、SKBの散弾銃、等は銃口内にクロームメッキをしてあります、これは表面硬度を上げることと妨錆の目的でやってあります。

以前のSCO以上のペラッチの引き金内部も一時期硬質クロームをやって有ったのですが最近の物は内部のメッキが金メッキに変わりました、引き金の部品は耐久性の向上のためにやって有ったはずなのですがこれを止めた理由はお互いの部品にカジリが生じるからだと思います、引き金等の部品はハンマーとシアーが同じ硬度であるとかえって弊害が起きるのです、こうした噛み合いの場合は両方同じ硬度ではなく、片方の硬度をロックウェルで5ポイントくらい低くするか、逆に高くしておかないといけないのです。
最初ペラッチのSCOモデルの引き金に硬質クロームメッキがしてあったので変だなと思っていたのですが、やはり問題があったみたいですね。
クロームメッキをすると後で調整のために研磨等をするとメッキ部分が剥げるのであまりメッキ処理をすることはあまり良いことではありません、引き金部品はやはり適正な硬度調整をした部品で組み合わせた方が理屈に合っていますね。

ライフル銃で銃口内に硬質クロームメッキしてある銃は日本の自衛隊で使っている自動小銃、FNで作られたFALなどの軍用銃等があります。
以前、64式を開発した伊藤さんに聞いたことがありますが、64式は硬質クロームメッキをして、それまでの銃身寿命が1万発から3万発に延びたそうです。
ではどうして他の軍用銃にはやっていないのでしょうか? ドイツのヘッケラー&コッホのエンジニアの説明によると、軍用銃はいかなる場合でも4000発以上の弾を撃つことは無いのだそうです。ヘッケラー&コッホでは今までの戦闘に使われた軍用銃のデーターを徹底的に調べた結果以下の事が判明したそうです。
4000発の弾丸を発射するまでに・・・・・・・・・・・・

  • 1, 戦闘員が戦死する。
  • 2, 弾丸の補給が間に合わない。
  • 3, 戦争が終結する。
  • 4, 銃器のモデルチェンジがある。

このいずれかの状況に至るそうです。従って軍用銃の場合、銃身寿命が長いと言うことは何の意味もないそうです。

銃腔内にメッキをする場合、銃腔内に電極にあたる電線を通します、メッキする場合どうしても薬室側、銃口側のメッキが厚くなります。ライフル銃の場合内径の寸法に違いがあると命中精度が悪くなりますので、射撃用の銃には絶対メッキをしないものなのです。
散弾銃の自動銃の内径は硬質クロームしたものが多いのですが、機関部のパーツには絶対メッキをしません、それは硬質クロームメッキはお互いの摩擦に弱いのです、メッキしたもの同士をすりあわせるとカジリが生じるのです、そのため自動銃の内部には硬質クロームメッキをしないのが銃器設計者の常識なのです。 

ライフル銃の異常高圧について

2000年 1月 16日 築地

異常高圧の起こる可能性のある銃器はライフル銃と拳銃だけで、22口径のライフルと散弾銃では発生しません。
何故かと言いますと22口径と散弾銃の火薬は、色々な火薬のある中で、一番早い燃焼速度をしているからです、異常高圧は燃焼速度の遅いライフル用の火薬がプライマーの衝撃で瞬間的に分解され、ニトログリセリンの燃焼速度と同じに変化するために起きる非常に特殊な現象です。この現象はそうそう頻繁に起きることではなく、10万発に1回くらいしか発生しないためほとんどの人が体験をしないままだと思います。
しかしこれが起きるとほとんどの人は原因が分からないため、装弾や、銃器に対しての不信感が起きてしまいます。あるいはまた同じ事が起きるのではないかという不安感、装弾を購入した銃砲店への不信感、あるいはリロードは危険という誤った先入観など多くの弊害が起きます。そのためそうして誤解を解くためにこの事を書くことにしました。

異常高圧を起こした銃を見せられると、それを販売した銃砲店、あるいはそれを製造したメーカーに人は何故こうした事故が起きたかほとんど弁明の方法を見いだせないはずです。そして結果的に誤りを認め、それによってお客の方は間違った知識を得ることになります。
火薬の原料はニトロセルローズですが、火薬は元々ニトログリセリンをその先祖としていますので何も手を加えなければ燃焼速度はダイナマイトと同じなのです。その部材に色々な混合とコーテングをして燃焼速度を遅くしたのが火薬です。

爆薬は燃焼速度が秒速8000メートル以上有り、これを爆薬と呼んでいます。もしこの爆薬を火薬の代わりに詰めた場合、弾が出る前に圧力が上がりすぎ機関部が爆発してしまいます。弾の前進速度より火薬ガスの圧力の上昇が早いので機関部が崩壊してしまうのです。銃器に使う火薬は燃焼速度を遅くして、弾頭の前進するスピードに合わせて火薬の燃焼が起きるよう燃焼速度をコントロールしているため"弾を撃ち出す事が出来るのです"、しかし何かの理由で火薬が瞬時に分解して爆薬並のスピードで燃焼すると異常高圧が発生するのです。
散弾銃の場合でも、ひょっとしたら異常高圧が起きているかも知れませんが、散弾の火薬はもともと早く燃える火薬を使っていますので火薬の量に対して、散弾が前進して銃腔内の面積拡大が大きいので異常燃焼の高圧でも異常現象として認識されていないのかもしれません。また散弾銃の装弾は火薬を装填して有るところにエアースペースが全くないことも幸いしています。
異常高圧が起きる場合は、多くの場合装弾にエアースペースが有る場合に起きやすいのです、エアースペースが有る方が、雷管の衝撃で分解しやすいみたいに思えます。
ライフル銃の装弾で、減装弾を作る人が居ます、キャストブレット(全鉛弾)を自分で作り、燃焼速度の速い火薬を定量の1/3位入れると、反動量の軽い装弾を作ることが出来ます。しかしこの弾は異常高圧の発生率が極めて高いので、絶対に作られないようにご忠告しておきます。

目下の所異常高圧を避ける方法はありません。
ボルトアクションライフルの場合、異常高圧が起きてもボルトが張り付く位で被害は起きないと思いますが、自動銃の場合、機関部にクラックが入ることがあります。また、衝撃で部品が外れそれが目、又は顔に当たることがあります。
そのため自衛手段として射撃中には耐衝撃性のグラスを使用したシューテンググラスをお使いになることをお薦めいたします。

異常高圧の起こる可能性のある銃器はライフル銃と拳銃だけで、22口径のライフルと散弾銃では発生しません。
何故かと言いますと22口径と散弾銃の火薬は、色々な火薬のある中で、一番早い燃焼速度をしているからです、異常高圧は燃焼速度の遅いライフル用の火薬がプライマーの衝撃で瞬間的に分解され、ニトログリセリンの燃焼速度と同じに変化するために起きる非常に特殊な現象です。この現象はそうそう頻繁に起きることではなく、10万発に1回くらいしか発生しないためほとんどの人が体験をしないままだと思います。
しかしこれが起きるとほとんどの人は原因が分からないため、装弾や、銃器に対しての不信感が起きてしまいます。あるいはまた同じ事が起きるのではないかという不安感、装弾を購入した銃砲店への不信感、あるいはリロードは危険という誤った先入観など多くの弊害が起きます。そのためそうして誤解を解くためにこの事を書くことにしました。

異常高圧を起こした銃を見せられると、それを販売した銃砲店、あるいはそれを製造したメーカーに人は何故こうした事故が起きたかほとんど弁明の方法を見いだせないはずです。そして結果的に誤りを認め、それによってお客の方は間違った知識を得ることになります。
火薬の原料はニトロセルローズですが、火薬は元々ニトログリセリンをその先祖としていますので何も手を加えなければ燃焼速度はダイナマイトと同じなのです。その部材に色々な混合とコーテングをして燃焼速度を遅くしたのが火薬です。

爆薬は燃焼速度が秒速8000メートル以上有り、これを爆薬と呼んでいます。もしこの爆薬を火薬の代わりに詰めた場合、弾が出る前に圧力が上がりすぎ機関部が爆発してしまいます。弾の前進速度より火薬ガスの圧力の上昇が早いので機関部が崩壊してしまうのです。銃器に使う火薬は燃焼速度を遅くして、弾頭の前進するスピードに合わせて火薬の燃焼が起きるよう燃焼速度をコントロールしているため"弾を撃ち出す事が出来るのです"、しかし何かの理由で火薬が瞬時に分解して爆薬並のスピードで燃焼すると異常高圧が発生するのです。
散弾銃の場合でも、ひょっとしたら異常高圧が起きているかも知れませんが、散弾の火薬はもともと早く燃える火薬を使っていますので火薬の量に対して、散弾が前進して銃腔内の面積拡大が大きいので異常燃焼の高圧でも異常現象として認識されていないのかもしれません。また散弾銃の装弾は火薬を装填して有るところにエアースペースが全くないことも幸いしています。
異常高圧が起きる場合は、多くの場合装弾にエアースペースが有る場合に起きやすいのです、エアースペースが有る方が、雷管の衝撃で分解しやすいみたいに思えます。
ライフル銃の装弾で、減装弾を作る人が居ます、キャストブレット(全鉛弾)を自分で作り、燃焼速度の速い火薬を定量の1/3位入れると、反動量の軽い装弾を作ることが出来ます。しかしこの弾は異常高圧の発生率が極めて高いので、絶対に作られないようにご忠告しておきます。

目下の所異常高圧を避ける方法はありません。
ボルトアクションライフルの場合、異常高圧が起きてもボルトが張り付く位で被害は起きないと思いますが、自動銃の場合、機関部にクラックが入ることがあります。また、衝撃で部品が外れそれが目、又は顔に当たることがあります。
そのため自衛手段として射撃中には耐衝撃性のグラスを使用したシューテンググラスをお使いになることをお薦めいたします。

ライフル銃の遅発について

2000年 1月 11日 築地

火薬取り扱いの教本や、装弾の取り扱いの所に不発が出た場合、最低10秒待ってから解放しとあります、これはその間火薬がくすぶる事があるためと書いてありますが、実際にはこういう形態の遅発はまず有りません。それは共産圏の弾か、50年以上昔に作られた弾の場合はあり得ますが、現在流通している装弾ではまず起こり得ない現象です。私は過去にこうした遅発は見たことも聞いたこともありませんが絶対ないとも断言は出来ないので注意しておくことに越したことはないでしょう。

さて現実問題として頻繁に発生する遅発の現象についてお話致しましょう。
ここで書いている遅発は散弾銃ではおきません、ライフル銃でハンドロードした場合のみ起きうる遅発ですからその点をご理解下さい

皆さんよくご存じのように火薬の種類は数百種類以上の火薬が流通しています。
火薬を大別するとシングルベース火薬とダブルベース火薬に分けることが出来ます、さらに分けるとそれぞれ種類によって微妙に燃焼速度の異なる特性を備えています。
6ミリPPCなどに使われる、燃焼速度の速い4198等のファーストバーニングの火薬、308等に使われる4895等のスタンダードバーニングの火薬、マグナム弾に使われる、4350等のような燃焼速度の遅いスローバーニングなどの火薬があります。
では雷管はどうでしょう、スタンダードプライマー、マグナムプライマーとありますね、どこが違うのでしょうか? 実はこれも燃焼速度の違いなのです、スタンダードプライマーの爆速は一秒間に8000メートルです、しかしマグナムプライマーの爆速はこれよりずっと遅くなっているのです。
全く同じ火薬を使っても、雷管の爆速で火薬の燃焼特性は大きく変化します。早い爆速の雷管で点火すると火薬の燃焼も早くなるのです、遅い爆速では遅い燃焼をします。
スパークの長さはマグナムプライマーの方が二倍も長いのですが、意外ですがスパークの長さは燃焼特性にはあまり影響しません、ベンチレストプライマーもスパークは長いのですがこれも燃焼特性には影響が出ません。スパークが長い利点は、火薬の量が少ないときに均等に火薬に点火すると言う利点はありますが減装薬を使わない以上、実際には大したメリットはありません。

こうした利点の説明は多くはメーカーのセールストークだと考えてください。
このセールストークのおかげで、マグナムライフルを使う人は例外なくマグナムプライマーを使うようになりました、そのおかげでかえって深刻な問題が新たに起きるようになりました。それは遅発です。
マグナムライフルにマグナムプライマーを使うと 遅発 が起こりやすいのです。理由は爆速の遅い雷管で、燃焼速度の遅いマグナム火薬に点火すると燃焼速度が遅くなるからです。
遅発 と言っても、何秒か後に点火するというレベルではなく、1000分の数秒レベルの遅発です、条件によってはマグナムライフルを撃つとき、カチンと言う撃針の音が聞こえるときがあります、勿論聞こえた瞬間に弾は出るのですが、撃針の音が聞こえること、これが遅発です。
勘違いしないでくださいよ、撃針の音が聞こえたとしても、それは貴方の感性が研ぎ澄まされているのではなく、単に"遅発"が原因なのです。

こうした事が起きたときは、雷管をスタンダードプライマーに変更すると簡単に問題を解決できます。まだ少し紙面があるのでもう少し説明をします、同じ条件で作られた弾を使っても遅発の起こる銃と起こらない銃があるのです、ではどんな銃にこれが起こるかと言いますと、スロートの長い銃です、え、 スロートを知らない? それはスロート(素人)です。(苦笑)すみません、くだらないシャレでした。

ストーロとは薬室の前にあるライフリングの無い空間の事です、これを設ける事により雷管により点火された火薬は完全燃焼をする前に弾頭を3cmくらい前に押し出します。この3cmの空間がスロートです、そこからライフリングが始まるのですが、弾頭は一時的にライフリングがスタートするところで一時的に止まります、実は弾頭がライフリングに食い込むにはものすごい抵抗がかかるからなのです、何のためにスロートを設けるかと言いますと弾頭が前進した分、薬莢が拡大したのと同じ効果が得られからなのです。
ですから多くのマグナムライフルにはスロートがあるのです。火薬の燃焼が始まり圧力が3500気圧まで高まると初めて弾頭はライフリングに食い込み猛烈な勢いで前進を始めます。
この、弾頭が前進を始めるまで、一瞬火薬の燃焼がくすぶるのが遅発の原因なのです。

銃器の手入れ方法に付いて

2000年 1月 7日 築地

銃の手入れに関しては散弾銃とライフル銃ではいくらか相違点があります。

散弾銃に関しては妨錆を最大の目的としますがライフル銃の場合はライフリングの保全を最大の目的とするからです。


散弾銃(自動・スライド式)

自動銃の場合、一番汚れやすいのはガスポートの周辺です、これは火薬ガスを吹き出す所ですから当然の話しですが、逆の言い方をすると少々ゴミが有ってもガスで吹き飛ばすので大丈夫です、問題は妨錆処理だけです、ここの部分はいくら妨錆油を塗っていても1発弾を撃つだけで油分を吹き飛ばしてしまうので、撃つ前よりも撃った後の手入れが大切なのは言うまでもありません。ここに付着したカーボンはブラシ等でそぎ落とすのが最良でしょう。その後妨錆油を吹いておいてください。

レミントン11-87自動銃の場合、ピストンリングの所にガスシーリングと呼ばれているOリングがあります、これは24グラム装弾を撃つときに必要な物です。

昔は射撃用の装弾でも32グラムだったのですが、現在は24グラムと言う極めて弱い装弾です、そのため24グラムで完全に回転するようにすると3インチ装弾を撃ったときスライドの動きが強烈になりすぎて故障の原因になります。そのためOリングを使いガスのシーリングを完璧にすることにより24グラム装弾での回転を確保しています。

しかしながらこのOリングは消耗品ですので、24グラム装弾を使うとき以外は外して置く方が賢明です。

そして射撃場で使うときだけ装着して使えばOリングの持ちも良くなります、勿論消耗品ですから当社では在庫しております、価格は1個 ¥500です。

引き金ブロックを取り外して手入れする必要はありません。そのままエジェクションポートから妨錆油を吹いてください。特にレミントンの自動銃の場合、引き金ブロックを取り外して、ハンマーを押さえないで空うちすると100%間違いなくキャリアーラッチパーツが破損します、絶対に引き金ブロックだけで空うちしてはいけません。

銃身の中の手入れは、銅ブラシでカーボンを除去した後、布で拭き取り妨錆油を吹いておいてください。そのほかに妨錆油を吹き付ける所は機関部の内部と外部、銃身の外部とガスポート周辺です。吹き付ける量は少々多くてもかまいませんので充分に吹き付けてください。吹き付けた後は銃口を下向きにしてガンロッカーの中に収納しておけば不要な油分は下に流れ落ちます。

スライド式はガスポートが無いのでその分手入れは自動銃よりは手間がかかりません、その他の手入れは自動銃と同じです。

散弾銃(上下2連銃・水平2連銃)

銃口内の手入れはどの散弾銃でも同じですが、上下2連の場合機関部に妨錆油を吹き付けておけば内部にも油は回りますので必ずしも銃床を取り外して木か鞍部の内部の手入れをする必要はありません。

射撃用の散弾銃は試合の場合など雨天の中で使用することもありますのでその場合リヴ等に付着した水分は完全に除去してください。

また彫刻のある機関部は水分が残りやすいのでこれも注意が必要です。

銃身や機関部が錆びたら黒染めをやり直せばと簡単に考えがちですが、銃の黒染めをする場合は、一旦現状の黒染めを研磨でそぎ落とし、完全に鉄の地肌を露出させてから再着色処理します、そのためごく薄くですが表面を削ることになります。そのため銃身に打刻してある刻印が薄くなり、我々が見ると一目で仕上げ直ししたのがわかります、当然、銃の評価は低くなります。仕上げ直しは表面を再研磨するのですから彫刻してある所はとても研磨できませんからこの場合ブラシで錆の部分を磨くしかないのです。

こんな面倒な事に成る前に使った後は必ず手入れをしましょう。

ライフル銃

ライフル銃の手入れで一番重要なことは銃腔内をしっかりと手入れすることです、ここを錆びさせたらライフル銃は駄目です。極端に命中精度が落ちるとは言いませんが一度錆びさせると後は簡単に錆びやすくなります。

銃腔内はボアーソルベントを付けて銅ブラシを使い、銃腔内を5~6回往復させます。

今までは、色々なメーカーからボアーソルベントが発売されています、ホップス9、カッパーリムーバー、シューターチョイス、色々有りますが、ダントツに優れているのはブッチボアーシャインです(www.bbsindustries.com)最近発売された物ですが効能は極めて優れています。残念ながら毒性が有るためか合法的にアメリカは輸出出来ないみたいですがサンプルとして当社には入荷しておりますので必要な方はご注文下さい。

価格は¥3800です、1回買えば2~3年は使えるほどの量があります。

ブッチボアーシャインの使い方は銅ブラシにこれを付けて銃腔を5~6回往復させます、その後10分間放置してふき取るだけです。3回ふき取れば完全にきれいになります、是非おためし下さい。

この時使うブラシはナイロンブラシではいけません、ナイロンでは銃腔に付着して銅は除去できません、ましてやVFGのフェルトなんか使うことはは論外です。

銃の外形の手入れは妨錆油を吹き付けるだけで大丈夫です、引き金や、ボルトは分解する必要はありません。

WD-40

今まで述べた中で妨錆油と言っているのは WD-40の事です、WD-40はほとんどのメーカーが工場で使用している妨錆油で効能は一番優れています。

面白い事に、メーカーブランドのスプレーオイルがそれぞれのメーカーから出されていますが、メーカー自身が使っているのはWD-40です、私はアメリカ、ヨーロッパの銃器工場に度々出かけていますが、どこの工場でもWD-40が転がっています。

WD-40の特性は浸透性が強いこと、スプレーした後でも揮発成分が蒸発した後でもごく薄い被膜を鉄の表面に形成します。

そのため妨錆効果が劇的に長持ちします。

何故かWD-40は銃砲店では販売しておりません、工具やさんか、日曜大工店、東急ハンズで取り扱っています、銃砲店で販売している妨錆油は使わない方が無難です。

ライフル銃の銃腔内の手入れには必ずブッチボアーシャインを使ってください。

但し、散弾銃の場合は通常に市販されているボアーソルベントでも使用できます。 

このアーカイブについて

このページには、過去に書かれたブログ記事のうちその他銃に関する情報カテゴリに属しているものが含まれています。

前のカテゴリは銃身です。

次のカテゴリはコーヒーブレイクです。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。