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狂人に刃物

2001年 7月20日 築地

気違いに刃物と言う例えがあるが (差別用語であるので「狂人に刃物」とする)は考えただけでも背筋が冷たくなる。
最近は刃物が簡単に銃器にとって変わられる。"狂人に猟銃"、これこそは私が考える最悪のパターンである。

言うまでも無いがこのコラムを読んでいる人の大半は絶対にその様な事があってはならないと考えているはずである。
アメリカ等で起きている銃器による大量殺人など、ほとんどがこの狂人に猟銃と言うパターンであろう。
アメリカではともかく、日本では現実に精神病院に入院している患者に所持許可が交付されるわけはない、それだけでなく精神病院に通院歴があれば所持許可の交付は事実上されていない。

従って警察の許可行政はまともに機能していると断言できる、しかしながら、精神異常といえないレベル、単なる躁鬱病程度の人の場合は、所持許可は交付される。
これは考えてみれば当たり前の話で、躁鬱病患者まで所持許可交付に対して警察からあーだこうだと言われたのでは、多くの人がその対象になりかねない、多かれ少なかれ、大多数の人が躁鬱病の"気"はあるのでは無かろうか? 
まあ、"気"だけですんでいる場合は実害がないが、実を言うと私の周りですでに3人の人が自殺している。自殺する以上、いずれも何らかの形で精神を病んでいたことは間違いない。
自殺者の3人はいずれも銃砲所持者である、これが服毒自殺や首吊り自殺なら、別段関心も持たないが、猟銃所持者の場合は、自殺の道具に猟銃を使う可能性があるので問題が深刻なのである。
日本における自殺者は年間3万人に上ると言われている、その中のわずか3人なので統計的には非常に少ない数ではあるが、銃器を使用した自殺は深刻な社会問題化する可能性がある。その深刻さの度合いは、周りの人を簡単に事件に巻き込む可能性にある。

警察がひた隠しに隠すので私もあえて詳細を言わないが、ある自殺者の場合は、自分以外に3名の人間を殺して自らも自殺しているのである。これは自殺と言うよりは殺人事件であると思うが、この事件は新聞にも、テレビにも、一切報道されていない、しかしながら、当の本人と私は自殺前日に話をしている、話した感触では私自身相手に対して異常は感じたが、自殺するレベルの異常さでは無い。
話しただけで当人が自殺するかどうかは恐らく医者でも見抜けなかっただろう。
実は当人を良く知っているある精神病院の院長先生も当社のお客様なのだが、先生に聞いた話では確かに当人に異常な所はあるが、精神病院で治療したわけではなく、単なる変わり者程度のレベルでしかないと話して居られた、検死を担当された警察医の先生も当社のお客様なのであるが、自殺した当人の部屋の中は乱雑の極みで、全く整理が出来ていなかったとの事であるが、しかしながら、それだけで精神異常とするには無理があるのでは無いかと言うのが私の感想である。

裁判では殺人事件を起こした人間を精神鑑定する事があるが、私に言わせれば殺人事件を起こすのは元々何らかの精神異常があるから殺人を起こすわけで、元々の精神異常か、脳に何らかの傷害が無い限り、まともな人間が元々殺人を犯す訳がないと言うのが私の考えである。
しかしながら精神障害は誰でも起こり得る要素がこの世には満ちあふれているように思える、その最大の問題が常々色々な形で加わる精神的なストレスである、もっとありていに言えば、お金である! 資本主義社会である以上多くの価値観、多くの評価はお金で計られる、企業業績、個人年収、多くの評価がこうした金銭に置き換えて評価されている。
しかも、人間の欲は上限と言う物がない、従っていくら稼いでも達成感と言う物はなかなか得られないのでは無かろうか、そのストレスが有る限りこれからも多くの問題が発生するように思えてならない。
当社のお客でも精神異常一歩手前と言う人は時折見かける、最近ではこういう事例があった、お客のリクエストに応えてある銃のサイトを交換してあげた、サイトを交換するだけでから単なるねじを外して再度ねじを締めるだけの仕事なのであるが、当人から銃口から見たらねじが貫通していると言うクレームが寄せられた、ねじ穴加工をしている訳では無いので絶対にあり得ない事なのだが、当人はそう信じて疑わないのである。
またあるお客は、銃が付いたら取り付けられていたスコープがガンケースを開けたらポロリと外れたとか、こちらが頭を抱えそうなクレームを寄せて来ることがある。
そうかというと、変質狂的に私の悪口を言っている人間とか、とかく最近は狂ったような人間が多くてこちらが当惑することしきりである。しかしこういう精神異常者には出来るだけ近づかないようにしている、何時こちらが被害者にならないとも限らない。
君子危うきに近寄らずである。

動物で自殺する物はいないので、自殺と言う手段をとるのは人間が知能を得たその反作用と見る事も出来るかも知れない、しかしながらわざわざ必要以上のストレスを自分に課して、自らの脳細胞をパニックにするような愚かな事は何としても改めるべきである。
私は精神科医ではないので解らないのだが、今まで自殺した人たちとの会話を思い出してみると、自殺寸前は明らかに情緒不安定であった、ひどく攻撃的になったかと思うと、翌日詫びの電話をしてきたり、私からすると明らかに異常なのだが、元々そうした人は数えくれない位いるので、それらの人の行動全てを異常な行動と結びつける訳にもいかない、
私みたいに酔っぱらったり、スケベになったり、法螺を吹いたり、私自身はそうした事でストレスを解消している側面も有るのでだが、自らストレスを抱える人は、そうした私をみて相変わらず変質的な非難を続けるのかもしれない。
しかしながら、困った事に人の悪口は自らのストレスを解放する最良の手段でもある、上司の悪口、部下の悪口、飲み屋に行けば皆さんそれぞれ話して居られる、皆さんのストレス解放になるなら、いくらでも私の悪口を言っていただいていっこうにかまわない。
逆に私は誰かの悪口を言うと言う場面はあまりない、それは私自身、別段普段からストレスが無いからかも知れないし、私が単なるスケベな酔っぱらいのせいかもしれない。

バルカン砲の誤射

2001年 6月27日 築地

今日のニュースで自衛隊のファントムからバルカン砲での誤射があったと報じていました。
私は軍隊に近親間を持っていますので特段自衛隊を非難する気にはありません。
念のため言いますが、このコラムは自衛隊にクレームを付けるためのコラムではありません。

 何故か解りませんが、多くの戦闘機はパイロットが意図しないのにミサイルが発射されたり、今回の様にバルカン砲が発射されたりします、知らない人が聞くとびっくりするかも知れませんがこれは事実です、過去にもF-15がミサイルモードになっていない状態でトリッガーを引いたらミサイルが発射され戦闘訓練中のF-15に命中して撃墜した事件がありました、これは加害者も被害者も本当に気の毒な事件でした、これも単に機械の故障です、ずいぶん昔になりますが米海軍では空母で整備をしていたファントムからミサイルが発射され、空母の上の戦闘機に命中し、空母が3日間炎上した事例もあります。

ミサイル発射するには、兵器モードを、安全→機関砲→長距離ミサイル→短距離ミサイルという風にそれぞれのモードに切り替えないと発射出来ないようなシステムになっているのですが、F-15の場合(外の戦闘機でもそうだと思いますが)ミサイルモードに切り替えなくてもミサイルが発射されることがあるそうです、(F-15の場合 メーカーの事後通知マニアルで明らかにされています)当然バルカン砲も同じ事が考えられます、ミサイルもバルカン砲も単に電源が入れば自動的に発射されますので、操縦桿のトリッガーを引かなくても何らかの故障で電源が入ればその必ず発射されます、戦闘機のほとんどは常時最小限の装備をしています。これは戦闘機では当たり前のことです、戦闘機は常時最小限のミサイルと機関砲に実弾を装填しているのは軍隊の常識至極当たり前の事です。
警察官が拳銃を携帯しているのと同じ事です。

今回の報道で不思議に思ったのは、自衛隊側は発射されたのが"模擬弾"と直ちに報道していましたが、画像で見る限りあれは模擬弾では無く、通常弾頭だと思います、自衛隊が模擬弾とわざわざ言っているのは危なくないよ、と言う意図があるのはありありですが、真意は不明です、バルカン砲の弾頭には火薬を装填した物、対戦車に使うような鉄鋼弾(劣化ウラン弾もその1種ですが)等がありますが、模擬弾と言うのはそれらの弾では無いと言っているのでしょうか? 意味が分かりません。
我々が通常"模擬弾"と言えばダミーを言いますが、米軍でもダミーと言えば火薬を装填して無く、雷管も無く、ボデーには穴をあけている物を言いますよね、ダミーから弾頭が撃ち出せる訳がありません。
場合によってはダミーには弾頭に木製の物を使って誰が見ても明らかに模擬弾としているのを通称、常識的には"模擬弾"と呼ぶのでは無いでしょうか?
自衛隊では歩兵科を普通科、駆逐艦を自衛艦、最大の間違いは軍隊を自衛隊と言う具合に、今日まで、まるで自衛隊は政治家の言葉の玩具にされた感じがあります、ちゃんとした軍隊を自衛隊と言いくるめられたとおり、単に口先だけの誤魔化しで来たため、そのため自衛隊自らが普通弾頭を模擬弾とマスコミに言いくるめたいのかもしれません。

しかし、後で嘘を繕うようになると自衛隊そのものの信頼が失墜してしてしまうのではと心配でなりません。
バルカン砲が発射されたのはロケット弾投下訓練中との話がありましたが、ロケット訓練中でも最小限度のミサイルと実弾を戦闘機に搭載しているのは軍隊では常識です、戦闘機が何時でも戦闘状態に入れるので無ければ軍隊じゃないし戦闘機でもありません、米軍の空母での着艦訓練でも、スパロー2発、機関砲弾500発は最低限搭載しています、空母への着艦訓練、特に夜間の訓練は極めて大きい危険性を伴います、着艦に失敗した時のことを考えると武器を搭載しない方が絶対良いのですが、武器を搭載しないで戦闘機を飛ばすことは考えられません。第一その時に敵に襲われたらアウトじゃないですか。

 話がそれましたが、爆弾や、ロケット弾の対地攻撃の場合、地上の機関砲に銃撃されないため戦闘機は高度を8000メートル以下に下げる事はありません、レーダーに発見されやすいと言う欠点を除けば、通常は出来るだけ高い高度を飛行する方が戦闘機はより安全に飛行できます、8000メートルまで高度を下げるのは単に爆弾のロケット弾の命中精度を上げるためです、とすると戦闘訓練に入る前は相応の高度で飛行していたのではないかと推測されます、その高度でバルカン砲の電気スイッチが入ったとして、発射された弾頭は飛行高度によりますが地上に落下するまでは20秒~1分位は飛翔すると思われます、初速890メートルで発射されたと仮定して、その時間飛翔すれば20キロ~40キロくらい楽に飛翔する事になります、機関砲と言えども思いの外遠方まで飛ぶはずです。
参考までに説明しますと、ミサイルと言うと飛んでいる戦闘機を何処までも追いかけて撃墜すると考えている人も多くいます、ミサイルのロケットモーターは一体どのくらいの時間燃焼すると思いますか? 短距離の空対空ミサイルはわずか**秒です(軍事機密なので内緒です)これだけの短時間しか燃焼しないのですが、何故遠距離飛行するかと言いますと、点火のあとミサイルはとりあえず高度を取ります、とりあえず高く高く上昇する訳です、ロケットモーターの燃焼が終わったら惰性で飛行して自らのレーダーまたは赤外線探知装置を使いグライダーの様に飛翔して敵戦闘機に命中します、ですからバルカン砲ですら高度があればびっくりするほど飛翔するのです。要はミサイルと同じなのです。

バルカン砲の命中精度は当然ですがあまり良くありません、回転している砲身からから撃ち出すのですから当然と言えば当然です、バルカン砲のミルスペックでは、300メートルで1メートル以内に80%の弾が当たる事となっています、この80%と言うのが問題ですね、あとの20%は何処に当たるかわからないのです、いずれにしても標的以外の弾痕不明弾です、しかしバルカン砲の場合、ライフル銃と違い命中精度が良いと言うことは戦術的に言うとあまり意味はないのです、バルカン砲で地上を攻撃する場合、あまり1点に集中しても周囲に対しても破砕効果と言う面から考えると有る程度散布して着弾する方が望ましいのです。
空対空の戦闘の場合対面交差する場合は戦闘機同士があまりにもスピードが早すぎで撃つ時間は無いのです、射撃のチャンスがあるのは追尾する時だけでです、バルカン砲の照準装置は機銃モードを選択すると自動的にファネルサイトと言って、丁度、漏斗の形をしたリチクルがヘッドアップデスプレーに表示されます、漏斗であるから上が広くて下に行くほど狭くなっています、この幅に相手の戦闘機の翼端を合わせます、下に行くほど狭いのは遠距離になるほど上を狙うことになるからです、一見狙うのは簡単そうに思えるかも知れないが相手も高速でGをかけながら回避運動をしているので射撃のチャンスはほんの一瞬しかないのです、
このファネルサイトはコンピューターで常時演算しているので横旋回すると、ファネルサイトも横にねじれて表示されます、その中に敵機をッサイテングして引き金を引くのは、ほんのわずかな瞬間でしかありません、丁度クレー射撃のトラップで、一瞬を狙って引き金を引くのと同じ事です、バルカン砲は1分間に4000発、別のモードでは6000発の射撃が出来ますが、戦闘機に6000発の装弾を搭載しているわけではありません、そんなに搭載したら弾の重さだけで何トンにもなってしまいます、通常は500発程度しか搭載できません、従って実際の射撃では1~2秒しか撃たないのです、何故短い時間にこんなにたくさんの弾を発射するかと言うと、勿論命中率を高めるためと、もう一つ破砕の相乗効果を高める為です、機体に1発の弾が当たった場合、機体は貫通するだけだが、最初の着弾と至近距離に2発目が命中すると機体が破砕されるからでです、その為のバルカン砲であるから、あまり命中精度を高めることは意味のないことなのです。
さてそのバルカン砲砲弾、自衛隊では飛翔距離が伸びたのは跳弾だったからとの説明をしているようですが、馬鹿を言っちゃいけないと言うのが私の感想です、自衛隊にすれば兆弾だから威力は有りません、と言いたいところだろうがこんなセコイ誤魔化しはかえってしない方がいい、嘘がばれたら今度は事実を説明しても信じてもらえなくなる、いまや情報公開の時代である、何でも正直に説明した方がいい。

しかし、跳弾、飛翔距離の事に対してテレビは勿論、航空評論家、軍事評論家、いずれもこうした当たり前の事を全く説明していないのでこのコラムで説明します。 

劣化ウラン弾

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2004年 5月 1日 築地

過日、Q&Aの質問で以下の様なメールが寄せられました。

最近、マスコミで劣化ウラン弾と言う言葉をよく聞きますが、これはどういう用途に使われるどういう弾頭なのですか?


本来は、こうした問い合わせに対しては、Q&Aの中で、わずか数行で回答するのですが、数行で回答するには極めて多くの問題を含んでいますので、あえてQ&Aではなく、コラムとして開示したいと思います。

以下その回答です。

私は銃器に関する専門家では有りますが、放射線の、あるいは核物質の専門家でもありません、それでも自然界に存在する放射線と、核分裂を起こす濃縮ウランの放射能被爆と全く別物だと言う事は理解できます。最低限この理解がないと話が進みませんので理解できない人はそれを理解して読んで頂くか、理解できなければ、誤解を生じますのでこれ以上このコラムを読み進まないで下さい。

理解出来る方は以下の文章に進んでください。

いかなる金属もラジオアイソトープとしての放射線は存在しています、その量は0.0001%位かも知れません。

普通に採掘されたウランは99.3%が238ウランです、残り0.7%のウラン235がラジオアイソトープとしてのウランです。この0.7%を3.5%に濃縮すると核分裂するウランが完成します、このウランを濃縮する技術は相当高度なレベルの技術で、アメリカが戦前に原子爆弾製造の為に要したマンハッタン計画では、町一つを構築する位の人間と、天文学的な金額を投入してやっと完成させた物なのです。

この濃縮ウランを生成する課程で、いわば絞りかすとしで出来るのが劣化ウランなのです。

名前こそウランと付いていますが、この中に金の何十倍も高価な、235ウランが存在していると言うことは絶対に有りません。もしそれが残留していたら、濃縮できていないと言うことに他なりません。しかしながら劣化ウランといえども、立派な放射性廃棄物なのです。
もう一つ明確に記憶して頂きたいのは、世界中で濃縮ウランを生成出来るのは極めて限られた国だけなのです。アメリカ、イギリス、ソ連、位の物でしょう。
パキスタンが出来たとか、インドが出来たとか、そういうのは単なる実験レベルの話であり、原子力発電に使う濃縮ウランを生成出来るレベルでないと、大量の劣化ウランは製造できないと考えてください。つまりお金持ちの国でないと劣化ウランは作れないのです。
当然、日本も作れません。この事が貧乏な国のネガチブキャンペーンに使われていると言うことも事実なのです。劣化ウランは放射性廃棄物では有りますが、原子力発電所で職員の着用していた衣服も放射性廃棄物ですが、そういうレベルの廃棄物だと考えてください。
ですから、劣化ウランにガイガーカウンターを近づけたら激しく反応したというのは、全くのデタラメなのです。確か、赤旗の記事の中で「鳥島の射爆場で、弾頭の着弾地点でガイガーカウンターの針が振り切れるほど激しく反応した」と言う記事を見たような記憶が有りますが勘違いだったらすみません。もし本当にこういう記事が有ったのなら完全にデタラメな捏造記事ですね。

その他に、TBSのイラク戦争の報道の中で、劣化ウランが撃ち込まれた場所で、ガイガーカウンターが反応したと言う報道が有りましたが、またもやったかTBS、と言う感じで、石原都知事のコメントをねじ曲げて報道したり、そんなことを平気でやる報道機関ですから視聴者も相当レベルが高くないとまんまと騙されますね。
ガイガーカウンターが反応したのなら、その場所こそ、核弾頭が有った場所に他なりません。この様に、放射線と放射能の違いが解らないから、こういう幼稚なやらせを起こすのでしょうね。その他にもテレビ朝日で同じような捏造報道をしていました。
いずれも、親会社が毎日新聞と朝日新聞ですから、こう言う捏造報道をしても「それが社風」と言うことでかたづけられるかも知れませんが、それを見ている視聴者には相当な見識がないとこういう左翼系統のポロパガンダに騙されるかしれませんからお気を付けてください。

実を言うと、誰も言っていませんが、劣化ウラン弾は、ポケットに入れて持ち歩いても安全な物なのです。何処のメヂアも劣化ウラン弾をポケット入れても安全だとは言い切っていません、そういう言い切りをしているのは私のコラムだけです。
しかし、その事を断言するには相応の知的バックグラウンドが有ることも事実です。
劣化ウラン弾等をポケットに入れて持ち歩くと放射線傷害を受けるという方は、その事実を証明できる資料を添えて反論されて結構です。

劣化ウランは鉛の1.7倍もの比重があります、しかも硬度が極めて高いのです。
ですから、戦車砲のサボット弾頭に使えば極めた有効なのです、射程4キロ位なら、ほとんど直進する位の超低伸弾道で飛翔します。サボット弾ですから105ミリ砲弾で撃ち出しても、コアの直径はせいぜい1インチでしょうから、初速4000フィートは軽く出るでしょうね。このコラムの読者ならライフル弾頭でも、30-06クラスで、初速は2800フィートだと言うことは常識的にご存じの筈ですから、4000フィートが驚異的な初速だと言うことは簡単にご理解頂けるところですね。

サボット弾のコアは、弓矢の矢みたいな形状をしており、コアの重さの割に断面積は極めて小さく、その長い飛翔物を安定して飛行させるために羽が付いているのです。
劣化ウラン弾等が初めて兵器に採用されたのは、艦船を敵のミサイルから防御する、ファランクスとか、ゴールキーパーとか呼ばれる、バルカン砲に搭載されたのが初めてです。
こうしたバルカン砲はレーダーと連動させて作動するのですが、その作動は敵ミサイルの飛翔方向に、バルカン砲から打ち出された弾頭を交差させると言うプログラムで構成されています、我々が銃を撃つように「狙って撃つ」と言うシステムとは異なるのです。
敵ミサイルにバルカン砲の弾道を交差させると言うためには、超低伸弾道の弾頭が必要なのです、その為には出来るだけ比重の重い弾頭を使うのはどうしても必要な事なのです。
劣化ウラン弾頭は原料が只だから使うというのは、明らかに左翼プロパガンダの間違いですね、現在、自衛隊では劣化ウラン弾頭の替わりにタングステン弾頭を使っていますが、この弾頭を使う事により、ファランクスの命中精度が低下したのは間違いない事実です。

それが事実かどうかは、自衛隊の艦船にミサイルが撃ち込まれるまでは立証出来ないのでがね。
さて、劣化ウラン弾等に関する些細な仕様は以下のページに記載して有りますので、必ず見てください、相当な分量の記述が有りますので出来ればプリントアウトして読んで頂けたらと思います。

このページを読むだけで正確な劣化ウラン弾等の知識が有られると思います。

http://home.hiroshima-u.ac.jp/heiwa/Pub/29.html

IPSHU 研究報告シリーズ 研究報告No.29 武力紛争における 劣化ウラン兵器の使用

このページは研究期間として極めて誠実に書かれていますので、左翼のプロパガンダには全然害されていません。また劣化ウラン弾頭の画像も掲載されております。

ここまで書くと、私自身が米軍のプロパガンダの一面を、になっているように思われるかも知れませんが、必ずしもそういう事ではありません。
私はアメリカの報道番組、CBSの隠れたフアンです、特にドキュメンタリー部門の60ミニッツは毎週欠かさず見ています。CBSの報道番組は、ウオルター、クロンカイトを始め、現在はダン、ラザーを筆頭に誠実な報道番組を放送している会社です。
誠実なCBSの報道番組を、やらせのTBSが報道している所は苦笑せざるを得ないところですが、それは我慢して見るしかありません。

最初に劣化ウラン弾の傷害について報道したのはこのCBSの報道です。

湾岸戦争で大量の劣化ウラン弾頭が使われました。劣化ウラン弾等は対戦車攻撃に使用すると、敵戦車の装甲鋼板を撃ち抜くときに、猛烈な高温を発します。
その猛烈に燃焼したガスが、微細な微粒子となって空中をさまようと言うのがスプレー現象と言っている事です。ですから劣化ウラン弾等の影響は周囲数キロに及ぶと言うのが左翼プロパガンダの言い分です。
猛烈な高温と言うのは、何も劣化ウラン弾の特性ではなく、タングステン鋼でも同じです。

我々が使用するライフル弾頭でも同じです、弾頭が装甲鋼板で跳ねればエネルギーはさらなる飛翔の為に使われますが、貫通の為にエネルギーが使われると、弾頭が燃焼するしかエネルギーを放出する方法がないのです。ですからライフルの30-06弾頭ですら、装甲鋼板に命中すると激しく燃焼してガス化するのです、装甲鋼板に命中すると、劣化ウラン弾頭だけが高温で燃焼すると言われているのは間違いです。左翼プロパガンダだけでなく、普通の研究者もこうした間違いを平気でおこしています。この様に通常弾頭でも激しく燃焼します。エネルギーの放出は、車のブレーキをかけると、車を停止させるためのエネルギーが、デスクブレーキの高熱として放出されるのと同じ理屈です。

話が横道にそれましたが、湾岸戦争後、帰還兵の中に劣化ウラン砲弾が撃ち込まれた敵戦車の中に突入した、あるいはその敵戦車周辺で作戦を展開したアメリカ軍兵士の中に、明らかに放射能後遺症と思われる傷害が発生したと言うのがその報道の最初でした。
私の見たアメリカ兵は、下半身が異常な形状に発達しており、明らかに生殖体の異常と思われる症状をていしていました。染色体の異常は放射能障害にある独特の症状ですからね。
その時は私も相当の衝撃を受けたのですが、そうした染色体の異常を来した兵士はごくわずかでしか無いことも後で解りました。

そしてその時点で、国防総省は劣化ウラン弾等と染色体の異常は因果関係がないと断定していました。現在に至るもその因果関係は立証されてはいません。
しかしながら、湾岸戦争シンドロームと呼ばれる、原因不明の病気が存在することも事実です。それも劣化ウラン弾頭との因果関係は立証されていません。

しかしながら、立証されていないから無関係とも言い切れないところがあるのです。
ですから劣化ウラン弾等と、原因不明の病気との因果関係は、有るとも、無いとも、どちらとも言えないのが現在の判断だと思います。

現在科学的な分野からちゃんと分析しても、そういう結論にならざるを得ないことは厳然たる事実ですから、国防総省の言い分も、とりわけ左翼のプロパガンダもどちらの言い分にも、どちらにも断定を下す訳にはいかないのが現実なのです。 

カタログ脱稿

2005年 6月 8日 築地

トヨタ自動車の人たちが「いつかはペラッチ」と言う様に、(言いません!)
ニッサン自動車の人たちが「Shift-The far-east」と言う様に、(言いません!)
ヤナセの人たちが「良い物だけを世界から」と言う様に、(これは言います)

今や世界的なトレンドの銃はファーイーストから購入するのが常識となりました。
しかし、未だにこの常識から取り残された不幸なシューターの為に、今年も淡々とカタログを作りました。
そして、そのカタログ原稿を昨日脱稿しました。この脱稿と言う文字、漢字変換を間違えると口にするのも恐ろしい、とんでもない意味に変換されてしまいます。
「だっこう」とパソコンで打ち込んで色々変換してみてください。通常変換文字は2つしかないのですぐに恐ろしい漢字が変換されます。
カタログ、そしてそれを解説したカタログ解説書は、もとより全て自分で書いたのですが、自分で書いた原稿を自分でチェックすると意外と変換間違いや誤字に気づかないものなのです。自分で書いているので元々違和感が無いのですね。他人なら簡単に間違いに気づきます。自ら書いた原稿を社内で他の社員達に添削してもらうと、原稿に大量の赤文字が入ります。
カタログだけは誤字脱字を避けたいため、極力注意を払って修正を加えました。
それでもまだまだ修正しきれて無いところが有るかも知れません。皆さんにカタログが配布されるのは6月末ですが、カタログを入手したら決して誤字脱字をの粗探しをしないようにお願いしておきます。

カタログ表紙
カタログ表紙

前回のカタログで利用できる写真は今回も流用しましたが、追加で挿入した画像は全部私が自ら撮影した物です、以前プロカメラマンに撮影をお願いした物と、私が撮影した物と比べても、画像に遜色はありません、少なくとも解像力は私が撮影した物の方が優れています。

これは、私の腕ではなくて、最新型のニコンD2Xの1200万画素のカメラのおかげだと思います。ボデーだけで60万円する高いカメラですが、カタログの原稿を自ら撮影する事によりほとんどカメラ代金は回収することが出来ました。
現在オークションに開示している銃の画像を撮影しているのもこのカメラです。。

ニコンD2X
ニコンD2X

当社のカタログに掲載している商品は、全てが一流品です。全ての商品は私が自らチェックした商品です。一番高いのは¥8,850,000のペラッチです。
一番安いのはウインチェスター社製の散弾銃スライドアクション、1300ブラックシャドーです。お値段は¥58,000です。この値段はほとんど玩具の値段です。
この金額は銀座の高級バーなら何も飲まないで座っただけで請求される金額です。

実はこの銃、正規代理店で販売している値段は¥241,500です。
スポーツガン誌、127ページにはちゃんと掲載されています。

スポーツガン誌 127ページ
スポーツガン誌 127ページ

¥58,000÷¥241,500=0.24、つまり当社の値段は正規代理店価格のわずか24%なのです。
でも、あまり大きな事は言えません、アメリカでの定価はわずか$376.00なんですからね。アメリカでの販売価格は当社の値段よりももっと安い値段です。
当社の仕入れはアメリカの販売店から購入しているのでどうしてもアメリカの販売価格よりは少しだけ高くなってしまうのです。

アメリカの価格は以下のページでご確認下さい。
http://www.winchesterguns.com/prodinfo/catalog/detail.asp?cat_id=512&type_id=040&cat=012C

正規代理店は当然当社よりもさらに安い値段で仕入れている訳ですから、いったい何倍の利益を乗せているのでしょうかね。ひょっとして覚醒剤並の利益率ではないのでしょうか。
覚醒剤の利益率は10倍位だと聞いています、どうやら正規代理店の仕入れ値段と日本国内の小売値段の価格差はこれに近い金額の様ですね。
しかし、スポーツガン誌も罪なことをしますね、ちゃんと雑誌代金¥4,200を払って購入した大切な読者にこうしたいい加減な情報を出しているのですからね。言葉は悪いですがスポーツガン誌の読者は詐欺にかかったような物ですね。これでは正規代理店のカタログ代わりの意図的で作為的な情報を出しているのと同じ事です。せめてアメリカの値段を併記すれば読者にも情報判断が正しくできると思うのですがスポーツガン誌を見て、これがまともな値段だと思いこまされて銃の購入を決めた人は本当に気の毒ですね。
もし、スポーツガン誌を購入した読者が、当社のカタログを事前に閲覧していれば全て笑い話でしか無い事実ですからね。時折、後で当社の存在を知って悔しがっている方達が沢山居られることも事実ですからね。
今、この原稿を読んでいるあなたがその対象者でないことを心よりお祈りします。
さて、ウインチェスター社のM-94のレバーアクションのライフルは¥79,000です。
スポーツガン誌150ページにはこれもお値段が掲載されています。
正規代理店価格は¥199,500です。
この値段差を考えるとなんだか頭がクラクラしてきました。
まだこれでも愚直に正規代理店価格で購入される方が居られるのでしょうか。
当社には今での年に数回くらい「お宅は並行輸入業者ですか」なんてとぼけた質問をされる方がおいでになります。お宅はちゃんと修理が出来ますか等と、私の神経を逆撫でされる質問をされる場合もあります。そういう場合はまともに回答をせずに「ご不安なら正規代理店で正規価格で購入しください」と返事をしますが、こういう馬鹿はどっぷり正規代理店にパクられるのが今後の身のためでしょう。
正規代理店フェチは永久にこういう無駄金を使っていただきたいと思います。
こうした驚くべき価格体系は当社のカタログと、スポーツガン誌を比較するとどんどん出てきますので、カタログが配布されたら当社のカタログとスポーツガン誌で価格比較をして楽しんでください。銃を購入しないでも充分楽しめます。
もし正規代理店価格で購入されたお友達がいたら事実を教えてあげるのも友情というものです。決して友人が落胆した姿を楽しんではいけません!

さて、今年のカタログからエアーガンを追加しました。
販売価格は¥98,000です、従来は¥170,000位で販売されていた銃です。
コンドルはコラムでも書いていますが世界最強の空気銃です。
但し単発です、やはり中には連発銃を希望される方も少なくありませんので今年から従来TFCで販売していた連発のサイクロンも取り扱います。
サイクロンは¥189,000です。スポーツガン誌によると、サイクロンは国内定価¥378,000ですから当社の値段はこれの約半値ですね。新品の値段が半値になったということは、現在銃砲店にある在庫の銃はもはや従来の値段では絶対に売れないと思います。銃砲店の中には銃をTFCに返品するところや、サイクロンを半値で投げ売りするところが出るかも知れません。新品が半値ですから中古の値段も当然暴落です。当社のオークション向けの買い取り価格は最早3万円位に落ちました。以前は中古を10万円でも売らない人がいましたからね。早く売っておけば良かったと後悔しても手遅れです。
このコラムをお読みの方は、ちゃんとこうした事情を賢察の上ご購入を決めてください。

あまりこういう話題を書くと業界の敵が多くなるので話題を変えます。
当社では他の業者が取り扱っていない物も沢山取り扱っています、しかも全て私のチェック済みの物ばかりです。
くだらない商品ですが標的もその一つです。標的なんてどこの射撃場でも販売しています、むしろ射撃場によっては強制的に買わせられるところもあります。
しかし、これは射撃場側が大変な勘違いをしています、わずかな標的代金を稼ぎたいのならその分を使用料を値上げした方がむしろ射手には親切です。使いたくもない標的を強制的に使わされなくてすみますからね。射手には自由に標的を使わせてあげるべきです。
私はライフル出身ですから情けない標的を強制的に使わされる位情けないことは有りません、私たちベンチレストシューターは、100mでのグルーピングは1,2,3,ミリのレベルで競っています。センターが1cmも有るようなどでかい標的でどうして練習や競技が出来るのでしょう、ひるがえり、ハンターなどの場合は銃の性能も射手の腕も違いますから、ミリ単位の標的では狙い様すらないのです。こういう基本的な事が解っていないところが少なくありません。栃木県のニッコー総合射撃場などは、射撃場で販売している「指定の標的以外を使った場合は退場を命じる」なんて恐ろしいことが書いてあります。
こうした射撃場の経営者は標的がどういう紙質で作られているかご存じないようですね。
参考までにお手元にある新聞紙を縦に裂いてみてください。
どうです、縦方向なら綺麗に裂けるでしょう?
今度は同じ新聞紙を横に裂いてみてください。
今度は綺麗には裂けないでしょう?
これは紙の繊維が一方的な方向で織られているからなのです。
日本に現存する紙は、全てこういう紙です。こういう紙しか無いのです。
日本ライフル射撃協会の標的紙は日本に現存する唯一の標的専用紙を使用していますが、これは特別にライフル射撃協会が大日本印刷に特別に漉かした紙を使っているからです。
1962年、東京プレオリンピックの前に正式なオリンピックで使う標的をどういう紙質の物にするか、私は当時の冨岡射撃場で弾痕の切れ具合、標的紙の色等が微妙に違う物を何枚何枚も実際に撃って何日もかけて色々なテストしました、そういう事実体験があるので私は標的紙の事についてこうした蘊蓄を知っているのです。
もっと厳密に言うならば標的の丸は厳密な真円ではないのです、標的は湿気で微妙に収縮するので、繊維の方向に合わせて収縮率を最初から計算して、最初から千分の数㎜楕円形に印刷されているのです。それがオリンピックで使われる公式標的なのです。
そこまで理解して標的を作っている射撃場は皆無でしょう。
当社で販売している標的はベンチレスト標的、あるいはサイテング用の標的ですから円ではありませんが、標的用の紙は、縦にも、横にも、同じように裂けるちゃんとした標的専用紙で出来た物を販売しています。
実際にテストすると解りますが、外国製の標的用の紙は特別に漉いた紙なのです、そして紙の繊維は短く縦横の繊維が同じ様に入り組んでいますから紙は縦横均等に裂けるのです。そのために弾痕の切れ具合が綺麗に切れるのです。
では当社で販売しているクロスヘアー標的を裂いてみます。

標的
標的

どうです、縦横綺麗に裂けているでしょう。
これが標的用の専用紙なのです、しかもこの標的は1枚わずか¥13です。
当社で一番安い取扱商品たかが¥13の標的でもこの様に蘊蓄の深い逸話があるのです。
私は標的を販売するに際して実際に輸入して、そして実際に射撃して弾痕の切れ具合を実際にテストしています。
たかが標的ですがちゃんとこうしたテストを経て販売しているのです。
ですから特にこうした標的紙の特性を知らないで普通の紙に射撃場専用の標的を印刷して強制的に射手に買わせている射撃場は本当に罪な事をしています。
こういう馬鹿馬鹿しい標的を法外な値段で強制的に売るくらいなら、当社から外国製のまともな標的を仕入れて、それに利益を乗せて射手に販売した方がどれだけみんなに喜ばれるか知れません。(なんて、ちゃっかりコマーシャル)

こだわりのファーイーストガンセールス、こだわりの築地だから、たかが1枚¥13の標的までこうした深い蘊蓄と徹底的なこだわりを持っているのです。どうだ!

カタログの傾向と対策

2005年 4月 28日 築地

傾向と対策なんて言うと昔の受験勉強時代を思い出す人も少なくないかも知れませんが、私の場合は「老化の傾向と惚けの対策」と言う日々をおくっています。
最近は「コラムが少ない」なんてメールを寄越される方も少なくないのですが、これまでの間、決して遊んでいた訳ではありません。
私はコラムを書く代わりに、48ページのカタログと、54ページのカタログ解説書を書く為に日夜苦しんでいたのです。 特にカタログ製作に欠かせない写真撮影費用を節約するために、私自身自ら商品撮影すら着手していたのです。
カタログ製作と、カタログ解説書を書き上げるために、コラムを書き上げる100倍くらいの労力を費やしていたに違いありません。
そもそも、コラムを書くと言うことはお金のかかる事ではありません。単なる駄文を書きなぐるだけでお気楽な暇つぶしの行為なのですが、実はカタログの作成はこれだけで500万円位の費用がかかるのです。原稿でお金を稼ごうなんてゆめゆめ思いませんが、原稿で500万円のお金を使うとうなるとかなり神経を遣ってしまいます。
実は私のカタログ作成計画はすでにアメリカで開催されたショットショーからスタートしているのです。各社の新製品の発表をインターネットで調べ、実際にショットショーのパンフレットを収集して今年の各社の販売の傾向をプランニングするのです。
その傾向と対策の集大成が2005年版のカタログなのです。
このコラム、「2005年カタログの傾向と対策」と題したのはそれが理由です。

カタログ表紙""
カタログ表紙

業界の売れ筋傾向を調べると、カタログだけでは読み取れませんが、実は密かに空気銃の人気が上がっている様なのです。
日本では狩猟法の改正で空気銃が人気が出ていますが、これとは全然別の理由で外国でも空気銃の人気が高まっていたのです。
外国で空気銃が密かに人気が出ていると言う証拠は、すでに色々なメーカーから新しい空気銃が新発売されていますが、それが何よりの証拠です。しかもこれは決して日本向けに開発した空気銃ではないのです、最初から外国のマーケットで販売することを視野においた商品なのです。
それが証拠にアメリカ国内でもエアーガン専門店が知らない間に沢山開店しています。
インターネットで調べると空気銃専門店が沢山ヒットしてきます。
アメリカの「空気銃専門店」これは従来の銃砲店とは少し違うようです。そもそも最初から装填薬銃は取り扱わず、エアーガン専門店として営業しているのです。
ですから玩具のエアーガンも取扱品目になっています。
これからの銃砲店はエアーガン(空気銃)が時代のトレンドになると私は読みました!
そこで当社でも空気銃に力を入れる事にしました。
この様に、よく言えば、変わり身の早さというか、時代を読む目と言うか、ビジネスの嗅覚と言うか、先見性と言うか、そういう言い方も出来るでしょうが悪く言えば「セコイ」と言う言い方も出来ると思います。
おいしい所取り、二匹目のドジョウ狙い、と言う言い方も出来ます。

当社ではホームページ上で、すでにエアーフォース社のコンドルは取り扱いを表明していますが、さらに追加でスエーデンの「F」社の「サ」も取り扱います。
「F」社の「サ」なんて言い方をするのは、私は気が弱いのでこれらの会社名と商品名をフルネームで書く勇気を持ちません。
私が何を取り扱おうとしているかはどうか皆さんお察しください。
実はこの空気銃は雑誌「スポーツガン」159ページにの一番下に掲載されており、国内販売価格が¥378,000となっております。
当社ではこれを約半値の¥187,000で販売する予定なのです。
コンドル空気銃は単発ですが、「サ」は連発が出来るのが特徴です。
実猟では1発撃てば当たっても外れても、空気銃の発射音で他の獲物は逃げていくので連発の意味はあまり無いのですが、どうしても連発が欲しいと言うお客様も少なくないので
「サ」の取り扱いを開始するのです。
実は、日本では「サ」しかご存じ無い方も多いのですが、これの上位機種がアメリカでは販売されています。その名称は「ブラックウイドウ」です。基本的なメカは同じなのですが銃床の素材と工作が違います、チェッカリング等も繊細な彫刻がなされています。

当社はこれも販売します、販売価格は¥210,000です。「サ」より上位機種なので正規代理店が日本では販売すれば40万円位に相当すると思います。
参考までにグリップ部分のチェッカリング画像を掲載しましたのでご覧ください。
「サ」よりは、丁寧なチェッカリングがしてあるでしょう。銃床素材も「サ」よりは良い物を使っています。この銃床を作っているのはスエーデンの、シュルッツ&ラーセン社です、元々ハイパワーライフルの製造で有名な会社ですかちゃんとした銃床を作っていますね。銃身は、ワルサー製だそうです。ですから命中精度も心配なさそうですね。

ブラックウイドウ グリップ
ブラックウイドウ グリップ

こうした「F」社の空気銃の取り扱いを始めるとなると、「F」社の代理店からは猛烈に怒られる事は百も承知です。しかも当社では正規代理店で販売されている値段の50%で販売します。だから余計許してもらえそうもありません。この事が油に火を注ぐ結果にならなければ良いがと身をすくめて物事の推移をながめています。
業界では私が銃砲業界の価格破壊をしているように言われているかも知れませんが、実はごく当たり前の価格で仕入れて20%~30%の適正利益で売れば、結果的にそれが国内の50%の値段になってしまうのです。決して意図的に価格破壊をしている訳ではないのです。
つまり、元々国内の販売価格が異常に高すぎる事が最大の問題なのですが、知らない間に、私が業界の価格破壊をしているように言われているようです。
そして銃砲業界の不況の原因は私の所為にされているのではないでしょうか?
銃砲業界が不況だという最大の原因、それはメーカーも販売業者も消費者の趣向をちゃんと把握出来ていないからではないでしょうか?
オリンピックで使われる銃は95%がベレッタとペラッチです、ベレッタは中国など貧乏な国の選手に使われますが、先進国の選手はペラッチが多いですね。
何故ミロクやSKBがオリンピック選手に使われないのか、その事を本当に、そして真剣に考えてみる必要があると思います。
これは単に私の意見ではなくて当社のオークションを観察していただければ簡単に解ります。私自身はペラッチも使っていますが、FNも使っています。ですからミロク系統の銃も私なりにちゃんと評価しています。
でも私が幾らミロクを評価しても、オークションでお客様達が指し値をされるミロクの評価は全然駄目ですね。ミロクのどんな銃でも20万円なんて値段は絶対に付きませんね。
ベレッタなら簡単に値段が20万以上の値段が付きますよ。当然ですがペラッチならそれ以上になります。残念ながらそれが正直なお客様のミロクSKB、そしてペラッチ、ベレッタに対する評価です、当然ですがSKBはミロク以下の評価です。
これがマーケットの正直な回答ではないでしょうか?
このお客様の声を真摯にメーカーも業界も受け止める必要があるはずです。

ベンチレスト射撃用の標的

2005年 5月16日 築地
更新 2005年 5月19日 築地

神奈川県の古いお客様からベンチレスト射撃用の標的を作っていただきましたので皆様に公開します。
製作者のご厚意でどなたでもダウンロードしてご自由にお使いいただけます。


築地社長殿

Benchrest用Targetを作ってみました。ダウンロードページなどで公開してみてはいかがでしょうか。商売上はうまくないかもしれませんが。
米国のサイトで探して見たら、いくつかはダウンロード用として存在していました。
ところが印刷してみるといまいちしっくりきません。ほとんどが印刷された標的をデジカメあるいはスキャナーで読み取ったもののようでした。また、寸法もかなり違って印刷されました。
NBRSAのホームページで公開されていたRuleに準拠して、汎用作図ソフトVisioで製図したものをPdfファイルにしました。(デジカメやスキャナーを使ったものではないということです。)

1)A4の紙に家庭用インクジェットプリンターで印刷できるものとしました。
2)プリンターによっては多少、サイズに差がでるかもしれません。
私のPC+プリンター(Canon BJC-890)の場合、ほぼ正しく印刷できました。
3)公開することに問題あるかどうか分かりません。少なくとも私は版権など主張しません。
4)100Yard用と300Yard用を作ってみました。比例でよければ150、200Yardあるいはメートル用も簡単に作成できます。
5)用紙はこれからいろいろ試しますが、厚手(300μ)の写真用紙に印刷して撃ってみたところ、黒で印刷された部分は多少弾痕が大きめに見えます。(紙面の写真用コーティングが弾が抜ける時に穴の周辺が剥がれるというか割れるという状態になる。)

ダウンロード  ・・・  target.pdf

更新 2005年 5月19日 ・・・ アメリカでは販売していない、150m 200mバージョンも追加します。

100m
100m
150m
150m
200m
200m
300m
300m

ロング ロング レンジ

2005年 2月 6日 築地
更新 2005年 2月20日 築地

先ずは以下の画像をご覧下さい。
これは私が毎月購読している、プレシジョン シューテングと言う、ベンチレスト射撃や、長距離射撃の専門誌です。まあ、マイナーと言えばマイナーな雑誌ですがね。

1200ヤード
1200ヤード

今年の1月号の表紙になっている写真です。
場所は、オーストラリアのウーメラ射撃場と言う所です、何でも1200ヤードあるそうです。
画像を子細に見ると、周りは広大な砂漠ですから、別段射撃場で無ければそれ以上の距離でも簡単に撃てそうですね。
標的の後ろにバックストップがあるから射撃場と言う事が解りますが、バックストップを外せばさらに広大な場所が広がっており、何キロでも先まで勝手に撃てそうな場所ですね。

おじさんが奇妙な射撃姿勢で撃っていますね、別にこのおじさんが変態なのではなくて、これはイギリス独自の射撃姿勢なのです。
最もイギリス人自体が変態だと言う説には特段異論を挟むつもりはありませんがね!
雑誌の中では、この射撃姿勢を、バックガン ポジションとして紹介されています。
この射撃方法は100年も前からイギリスでは長距離の精密射撃方法として確立されている射撃方法なのです。勿論、軍隊での狙撃にも使われています。
この射撃姿勢が低く、依託射撃が出来る点は優れた射撃方法だと私も認めます。
使用している弾は308ウインチェスターですから、この位の距離になると、弾道は大きく弓なりに変化します。
300mでは命中しても1200ヤードの狙い越しなんて見当も付きませんよね。
多分、数メートル上を撃つことに成るはずです。
ですから一端弾痕不明になれば、何処に命中しているのか皆目見当が付かないはずです。
多分100発撃っても標的に入れることは困難な筈です。
それを可能にしているのが隣でスコープを見ているおじさんです。
銃口から撃ち出された弾は、弾自体は小さくて肉眼では確認できませんが、弾が巻き起こす衝撃波で、まるで撃ち出されたロケット噴出ガスを見るように、衝撃波がスコープで視認できるのです、衝撃波その物の大きさは30~100cmあります、その為に弾頭が何処を飛翔しているか容易に推測することが出来るのです。弾が標的のどのくらい上に当たったか、あるいは下に当たったか、又は左右の何処に当たったか、大体の弾着の予見が出来るのです。そのために赤シャツのおじさんが、弾着を視認して、寝転がって撃っているいるおじさんに何クリック上げろとか、指示を出せるのです。
ですから長距離射撃の照準調整は絶対に一人では出来ないのです。
なかなか珍しい写真ですから、説明を加えて紹介してみました。

さて、雑誌、プレシジョン シューテングの中で、昨年行われたスーパーシュートの事が記事になって掲載されていましたので紹介します。
全米、そして世界の各地から集まった387名の選手で競われた、スーパーシュートは実は世界的に有名な大会なのです。その様子は8ページにわたって書かれています。
この大会はベンチレスト射撃と言って、究極の命中精度を競う射撃大会です。

銃の精度、なかんずく銃身の命中精度、弾頭の精度、火薬の選択、雷管の選択、薬莢の選択、そのチューニング、そうした諸々の最先端の知識を吸収できる場でもあります。
少なくとも、日本でライフル銃の命中精度を云々する限りにおいて、ここでの知識を無視して話すことは絶対に出来ません。

もし、訳知り顔でライフル銃の命中精度云々なんて事を話している業者が居たら、案外、詐欺まがいの話をしている人かも知れませんのでご注意下さい。

この大会で使われる銃身が世界最高レベルの銃身の証なのです。

オリジナル画像
オリジナル画像

現在、ベンチレスト射撃で使われる銃身は、ハート、及びシーレンです、そこに最近はクリエーガー銃身が少し台頭してきました。
現在のベンチレスト射撃界はこの3社が主流と考えて良いでしょう。
使用されるカートリッジは、圧倒的にPPCカートリッジであることは言うまでもありません。
現在の所、PPCカートリッジ、これを超える物は無いですね。
また、この記事の中では、当社で取り扱いをしているTMクリーナーの事も書かれています。これは案外最先端のボアークリーナーだったんですね。
PPCカートリッジの話が出たついでに、そのカートリッジを開発した、Palmisano さんとPindell さんをご紹介しましょう。
当日の大会に見えていたお二人の画像があります。PPCとはお二人の名前を頭に持ってきてパルミサノさんとピンデルさんのカートリッジと言う事でPPCと命名されたのです。写真で見るとお互いにお年を召されていることがよくわかります。

オリジナル画像
オリジナル画像

会場ではお二人は超有名人なんですよね。
だって、未だに参加選手のほとんどがお二人が開発されたカートリッジを使っているのですからね。
さて、この大会には全米は勿論ですが、世界の各国から選手が参加しています。
フランスからは2名、ロシアから1名、カナダから3名、ニュージーランドから1名、ドイツから2名、オーストラリアから2名。そして日本からは、我々6名で参加しました、参加国最大の選手を送っているのです。
結構、この世界では、日本選手は有名なんですよ、ははは

オリジナル画像
オリジナル画像

更新 2005年 2月20日

大会に参加した某大学射撃部OBの方からメールがありましたので紹介します。

1.1200ヤード
あの写真は、オーストラリアに、イギリスの連中がマッチライフルの普及兼交流試合に出かけたときに、撮ったものですよね。マッチライフルと言うのは、308か223を、スコープサイトで、伏射+ベンチ台で撃つ競技です。
1200ヤードを私は308でアイアンサイトで撃ちました。2002年のウィスコンシンです。
私は、アイアンサイトでは、標的は見えて十分狙えるし、当たり外れもわかるのですが、なんと標的番号が読めなくて隣の標的を撃ってしまいました。

あけましたおめでとう

2005年01月01日 築地

ジャンボクジ、当たった人はおめでとう、外れた人もおめでとう、買わない人もおめでとう、そして、みなさん、明けましておめでとうございます。

今年から、新規にUFJ銀行の自由が丘支店に新規口座を開設しましたので、さらに皆さんのご便宜に供したいと思います・・・・・・・・・・・・・・・・・

なんて瀟洒な寝言を言っていますが、感の良い当コラムの読者の皆さんですから「あ、今度はUFJから借り入れしたな」なんて簡単においらの馬脚を見抜いてしまわれましたね。
そのとおり、大当たりです、でもね、別段UFJから新規融資を仰がなくても、現在でも色々な色々な銀行からジャブジャブ借り入れをしていますから資金は潤沢にあるのです。
現在の借入先は、三井住友銀行、ミズホ銀行、そして今度のUFJ銀行です。

但し、私の名誉のために言いますが、私からお金を貸してくれと銀行宛に懇願したことは只の一度も有りません。全部、相手先の銀行から「借りませんか?」と言って来た事例ばかりです。一体、何処から調べて来るのでしょうかね? 不思議です!

でも、すべての借り入れについて「担保も差し出しませんし、連帯保証もしません、それでも良いですか?」と聞いたらそれで良いです、と言われたので借り入れしているのです。その借入金を利用したおかげで現在の在庫総額は2億円を超えました。
まだUFJの資金は手つかずの状態なのですから、そう遠くないうちに在庫は3億円くらいになるかも知れません。

私はガンビジネスのプロを自称していますから、銀行がお金を貸してくれるというのであれば幾らでも借ります、そもそも年に数パーセントの銀行金利をガンビジネスで稼げないくらいなら、とっての昔にこのビジネスから退却しています。
現在の銀行金利は私の矯正視力と同じくらいの低さです。これを利用しない手はありません。この金利で借り入れをしないで何時借り入れをしようと言うのでしょうかね?
私は銀行から融資して貰った資金は全部銃の仕入れに回しています、では仕入れた分に応じて銃が売れるかと言うと必ずしもそういうことではありません。
残念ながら世間はそれ程甘くはありません。1億円分の銃在庫が2億円になったからと言って倍売れる訳ではありません、3億円になったからと言って、3倍売れる訳ではありません。それは言われるまでもない常識以前の常識ですね。
でも、それ以外の条件が全く同じなら在庫の多い方が絶対に有利な販売が出来ると私は思います。
値段も、サポートも、同じ条件なら在庫の多い方が絶対に有利だと言うのが私のビジネス判断です。
現状では銃の値段に関しては当社より安い価格を提示されているところはほとんどありませんので値段で負ける事はあり得ませんが、仮に当社と同じ値段を提示された会社がおありだとしても、在庫数が多い方が販売する上では明らかに有利ですね、勿論、五分の勝負なら絶対在庫量で勝負に勝てると確信しています。
ところが、顧問の公認会計士も、銀行の融資窓口も、在庫が多いのを好みません、当社の場合、売り上げに比例して在庫が多いと言うのです、せいぜい適正在庫は売り上げの3ヶ月分と言うのが彼らの常識のようです。
でもその彼らの常識が現在の不良債権企業を産み、膨大な赤字企業を産んでいるのですから、その会計システムにも何処か問題が有ることも間違いありません。
公認会計士の経理システムも、銀行の経理システム、そしてその分析判断方法も同じですから同じ評価に成るのでしょうね。
しかし、バブルの頃のような時代なら兎も角、現在のように不況の状態では何処の会社も在庫を持たないのが常識ですから、逆にその常識の裏を行く「たっぷり在庫」で勝負をかけるしかないのです。
つまりビジネスに勝には常識の裏をかくと言うのも一つの戦法なのです。
今の様な在庫は売り上げの3ヶ月分なんて合理的に資金管理している時代ですから勝負に勝つには逆に潤沢な在庫が必要なのです。

当社のロッカーには沢山の銃が在庫されていますが、これは全て現金と同じです。
銀行が現金を積み上げているのと同じです。銀行は現金がないと勝負に成らないではないですか、鉄砲屋に鉄砲がないとこれも同じように勝負に成りません。
しかも売れ筋の銃は毎年必ず値上がりします、為替の変動以外では在庫銃が値下がり要素は有りません。
但し、売れない銃だと駄目ですね!注文したら即納されるような銃では何時金銭的な価値が崩壊するか解りません、注文して1年待ちくらいの中でないと、銀行からの融資を受けて購入する意味はありません。当社の売れ筋商品はすでに1年前から注文してある商品ばかりです。その辺りを勘違いするととんでもない事になります。
売れない銃は、自らセールストークで売らないといけませんが、こんな銃を取り扱うと大変です。私は黙っていても売れる銃、これを出来るだけ安い値段で、そうして常時即納できる在庫体制で販売しています。
上下2連銃に関しては、オリンピックで使われた銃、あるいはそれを製造しているメーカーの銃しか基本的には取り扱いしません。
つまりペラッチとベレッタですね、それ以外のメーカーの銃を、口八丁手八丁で売るのは非常に大変です、オリンピックで使われない銃を、何らかかのコマーシャルトークで売るのには大げさな脚色や虚偽を作り上げることにもつながりかねません。
しかもそれらの銃をベレッタやペラッチよりもさらに高い値段で売るとなると、当然不合理な、あるいは非合理な価格体系が存在すると勘ぐってしまいます。私はそういうビジネスはしません、選択肢は常にお客様にあります。
お客様自身が選択された物を出来るだけ安く提供するのが私のビジネススタイルです。

当社の在庫リストは、私がガンビジネスを展開する上で練り上げて練り上げて完成させた緻密なエクセル計算表ですから、どの銃が何時、幾らの為替の時に幾らで入荷して、利益率が何%で、何日間在庫されていたか瞬時に解ります。
別に何処かにマクロを埋め込んで有るわけでもありません、ただひたすら今までの経験から知り得た通関費用を含めた諸経費を厳密にに計上して有るにすぎません。
その原価に対して、30%以上の利益があれば、利益が多いので他業者の参入を呼び起こしますから警戒します、逆に20%を切った場合は会社が倒産しますので躊躇無く値上げします。20%以上30%以下、これが当社の適正な利益です。
通常直輸入の場合は40%の利益を確保するのが常識です、輸入した製品が全部完璧だと言うことではないからです、不良品が有る場合もあります、銃床が割れてる場合もあります、荷扱いが悪く、傷がある場合もあります。それを加味して輸入業者の場合は利益率は40%とするのが常識なのです。でもその常識でビジネス展開していたら勝てませんね。
何%の利益率でよしとするかはそれぞれのビジネスの考え方で自ずと違いがあるでしょう。私は私の考えた利益率で勝負して行きます。

さて、それらの原価計算したデーターは全てサーバーに有りますので、サーバーにLAN接続したコンピューターなら社員の誰でも閲覧できます。
ですから、社内の誰に電話されても在庫の状況、入荷予定状況は瞬時に回答できるのです。
勿論、それらの在庫総額も簡単に演算できていますので、今日現在の在庫がいくらか、それも瞬時に解ります。
在庫は入荷したたびに記録され、出荷したたびに記録されます、言うまでもありませんがその金額は常に自動計算されますので今日、今現在の在庫金額は常に把握できます。
つまり、在庫分の金額を銀行から借り入れても全然怖くないですね。
新規に借りても、その分は在庫金額に算入されるのでこれも怖くないのです。
それに必ず売れる物しか私は買いませんからね。
翌年は必ず数%の工場出荷価格は値上げになりますから、銀行金利はこれでチャラですね。

お客様の情報も全て記録されています、何時、何を幾らでお買いあげ頂き、何時ご入金頂いたかは、これらの記録は商人の命ですから常に完璧に把握しています。
この記録の中には個々のクレームの記録、そしてそれをどのように対応して解決したかも記録されていますので大福帳と言うよりは、病院のカルテに近いですね。
多くのお客様はすでにご存じだと思いますが、当社は電話が有ったその時点で、何方からの電話かはすぐにモニターに表示されます、これはよっぽど警察のシステムより優れていますね。
モニターに表示されたデーターも常時更新されています、お電話のあった日時、何をご注文頂いたから、これも全部記録されています。

従って、ご注文があれば、原則即日発送しています。勿論代金は後払いと言う事になります。後払いで踏み倒しが無いのか、皆さんには御懸念が有るかも知れませんが、その懸念はほとんど杞憂に終わるほどお客様とは密接な信頼関係で成り立っています。
過去の記録を全てコンピューターで演算して、後払い支払い方法でもリスクは限りなく0に近いことが確認できています。

ここまで書くと「なんだよ、自慢話かよ」と言われそうですが、そうではないのです。
実は、こういうシステムは何処の中小企業でも当たり前にやっている事と思っていたのです。ですから銀行さんが見えても、単なる会社の説明としてそのシステムを説明していたのですが、どうやら、そういうシステムを構築しているのは非常に珍しいビジネスモデルだと言うことが解りました。
細かい説明をするたびに銀行の担当さんが驚嘆の声を上げておられたので必ずしも演技ではないと思っています。

当社は年間1200丁の銃を販売しています、毎月100丁ですね、でも在日米軍向けが年間200丁以上有りますから、国内に販売している新銃は1000丁弱でしょう。
それが多いか少ないか、私は体感的には解りません。
銀行も私の様な人間に融資するのも、さすがに心配だったと見えて、銀行さんが自ら1年間に日本に輸入される猟銃の数量を調べられてきました、最初は経済産業省に聞いたらしいのですが、どうやらお門違いと言うことで門前払いを食ったようです、それでもしつこく食い下がり、銀行の主務官庁、財務省を経由して税関での通関総数を調べ上げて来ました。税関の資料なら厳密に通関された記録なのでこれは一番正確です。
その資料によると、年間に輸入される猟銃は1700丁と言うことだそうです。これには私自身が仰天しました! なんと、たった3人でやってる私の会社が、何と市場占有率60%を押さえています。
日商岩井さんや、ミロクさん、JGTさんの数字は何処に行ったのでしょう?
この数字、今でも私自身、今でも半信半疑なんです。

皆さんどう思います?????

一番短いコラム

2004年 4月 9日 築地
更新 2004年 4月10日 築地

ご近所に、こんな石碑が、ありました。

オワリ。


更新 2004年 4月10日
質問)
一番短いコラムの「禁銃猟碑」の由縁が気になります?  よろしければ教えて下さい。

回答)
ここ、世田谷区は明治時代は広大な田園地帯が広がっていました。
そのため、明治時代には鴨などが飛来していたことは容易に想像できます。
それが証拠に、当社の前に流れる小川も、鴨が居着いています。

世田谷区は広大な田園地帯ですから充分に銃猟が可能だったと思われます、しかし、何時しか宅地も増え、銃猟をするには適さなくなったと思われます。
この石碑は大変なコストをかけて警視庁が石工に作らせた物ですね、当時はこんな石碑は多く見受けられたと思いますが、現在はほとんどありません。
この石碑はたまたま道路の角に設置されていたので、たまたま現在まで残った数少ない石碑だと思います。

禁銃猟
禁銃猟

変わらなきゃ、変わらなきゃ、

2004年 1月30日 築地

今年に入ってまだ一度もコラムを書いていないのですが、コラムも一端書き出すと止まらないのですが、逆にさぼり癖がつくと、なかなかコラムも書き始められないと言う悪癖が私にはあります。何しろ書き出すきっかけが無いからです。それに冬は寒いですからね。
テクニカルな話も、ありそうなのですが私自身はなかなか思いつきません、世評を書くほど文章能力はありません、それに一番肝心な事ですが、コラムを書いても、それ程アクセス件数が伸びる訳でもありません。勿論書かなければHPも衰退することは明白なのですが、私のコラムよりも、オークションに商品を開示すると、簡単にアクセス件数が伸びます。
「そうか、オークションの充実が鍵なのか!」この様に文章能力に乏しいコラムニストとしてはアクセス件数を増やす裏技を簡単に結論付けてしまいました。

話は飛びますが、最近の景気動向について、良いと判断される会社と、依然厳しいと判断される会社があります、大手企業でも中小企業でもそうです。
当社は、私も含めてたった3人で運営している会社です、八百屋さん、魚屋さん、床屋さんと同じレベルです、こういう会社は中小企業以下、零細企業以下の家内工業と言います。我々みたいな家内工業ですら景気の良い会社と悪い会社があります、その違いは何かと端的に言うと、「常に変化しているかどうか」だと思われます。
常に新しいことにチャレンジしている会社はそれなりに業績が上向いているように思えます。この様に変化すると業績は上向き、何もしないと衰退していくのは資本主義のお約束みたいです。

この二つの現実を考えると、当社でも何とか「変わらなきゃ」と言う思いに至ります、では一体何を変えるかと言うことで、取り敢えずはHPのオークションサイトの充実というか、オークションサイトを改革から始める事にしました。
当社のオークションサイトでは値段の点から考えて中古銃だけを取り扱ってきました。
先ずはここの常識から変えようと思いました、つまり、中古銃だけを取り扱うという概念を改めました。新品をオークションに出しても良いではないか、と言う風に考えたのです。
こんな事を書くと、皆さん方は「ははー、在庫処分をするのだな」なんて考えられたら、それは一寸違います、指摘は的はずれですね、売れないものを売ったら余計にオークションは衰退します、要らない物は只でも要らないと言うのが現在の物余り時代の現実です。
私は敢えて当社でも売れ線の新品の銃をオークションに出そうと考えています。
黙っていても必ず売れる物をあえてオークションで、そして激安価格で売る、人助けみたいですが、これは一種の宣伝すね。
オークションの評判が評判を呼び、これにより一気にアクセス件数を上げようと言うのが私の魂胆です、少々の損を覚悟してもアクセス件数が伸びれば結果的にビジネスチャンスも広がろうというものです。その為の宣伝ですからね。
オークションで落札出来なかったから「しょうがないから新品を買おう」、なんてお客様が居られたら、このオークション改革も大成功と言うことになります。
でも、その通り巧くいくかどうかは解りません、オークションで次々と安値落札をされて原価割れで泣くことになるかも知れません。こればかりは蓋を開けてみないと誰も解らないでしょう。

でもね、結果的に良くても悪くても良いのです、とりあえず「変わらなきゃ」と言う当社の積極姿勢を解って頂くだけど充分です、変わろうとする会社は必ず救われると言うのが、最近の資本主義のお約束みたいですからね、当社は取り敢えずチャレンジしてみます。
オークションを変えるために、色々システムの変更をしました。
従来のサイトをリニューアルしました、一番大変で一番労力を有したのはプログラムの作成です、従来のプログラムより格段に作動性は良くなっています。
バグも極めて少ないはずです、従来はプログラムの問題で巧く作動させられなかった、自動延長機能も取り入れました、それでもバグはほとんど解消されたはずです。
それに少しだけデザインも工夫してみました。
新しいシステムですから従来のオークションパスワードは使えません、新規オークションサイトでは、また新たに登録して頂き、新規パスワードを取得してください。
それに登録して頂く事柄も厳密になりました、いい加減な名前やいい加減な住所では登録できません、登録して頂く住所、氏名は、その住所で郵便物が配達されることが条件です。
登録するとすぐに仮登録されパスワードが送られますが、登録内容は全て私が確認させて頂きます。12時間以内に正式登録をしますが、その時点で不審な仮登録は削除しますのでご注意ください。これはサイトの信頼性を高めるために是非とも必要な処置ですので何とぞご理解ください。
従来でも当社のサイトにはオークション荒らしみたいな不審な人物は一度もアクセスした事はありませんが、この信頼度を維持するために、資格審査はより厳密に執り行います。

少なくないお客様の中で、パソコンは閲覧できるけど、入札が出来ないと言うお客様が居られます、これはいろいろな事情が介在します、会社で閲覧している人の場合、子供のパソコンで閲覧している場合、ネットカフェで閲覧している場合、数え上げればきりがありません、そうした方々の為に、当社では代理入札を承ります。

FAXに氏名、住所、電話番号、職業、生年月日を記入して、オークション商品の名前と入札値段を書いて送信してください。その場合必ずハンドル名をお書きください。
そのハンドル名で指定の金額を入札します、ハンドル名をご確認頂くとちゃんとご自分の入札が出来たかご確認になれます、勿論FAX以外の、メールでも、電話でも承ります。
代理入札を承れるのは、会社の営業時間内に限ります、つまり受付は夜7時で終了します。HPのオークションは通常9時まで受け付けており、延長システムを採用しておりますので誰かが入札されると落札時間がそのつど10分間延長されます。
当社で代理入札する場合は自動延長には対応しておりませんのでご了承ください。

では皆様のご参加をお待ちしております。ジャンジャン

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